Appleが新たに取得した意匠権は、手前側を薄くした筐体デザインを採用するWindowsノートPCメーカー(つまり、世界のほぼすべてのPCメーカー)との間で法的争いが起きることを示唆するものかもしれない。
Appleが取得した意匠(登録番号D661,296 S)は「電子機器の装飾的意匠」と記されており、奥よりも手前を薄くした同社のMacBook Airのようなデザインの画像(PDF)が十数件添えられている。
The Vergeが指摘しているが、特許申請書には「破線は電子機器の一部を表すものであり、申請の対象となる意匠の一部を成すものではない」と書かれている。
従って、独自のヒンジ部分など、傾斜型の輪郭そのものに関わらないノートPCの外観デザインは対象外とみられる。
もちろん、すべてはAppleがどの程度積極的に意匠権を主張するかに左右される。傾斜型デザインはどのウルトラブックメーカーにとっても必要不可欠だ。なぜなら、このデザインによって、厚さを要する部分(後部ヒンジなど)を厚く、手前側を薄くすることが可能となり、重量と平均的な厚さを減らせるからだ。
傾斜型MacBook Airとの類似の度合いにも差がある。一部のウルトラブックは他よりもMacBook Airとの類似性が高い。
また、今回の特許は、2010年に発表された最も厚みの差が大きい新型MacBookを対象としていることを忘れてはならない。これ以前のバージョンのAirははるかに傾斜が緩く、「傾斜型」という表現は一般的に、2008年と2009年のデザインに対しては使われていなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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