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グーグルとの対決姿勢を鮮明にしたアップル--WWDCでの発表にみる狙いと戦略 - (page 2)

Josh Lowensohn (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2012年06月14日 07時30分
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Siri

 「われわれはGoogleより優れている」というテーマは、WWDCの冒頭で披露されたSiriのデモによって早々に明確になった。気の利いたこの音声アシスタントは、Appleの幹部が壇上に登場する前から、Googleと同社製品に関するきつい冗談を言った。

 SiriはWWDCの開幕を告げる録画ビデオで、「『Ice Cream Sandwich』や『Jelly Bean』の仕事をしている人はいますか。誰がこの開発コード名をつけたのでしょうね。BenとJerryでしょうか」と尋ねた。

「Siri」は今後1年の間に自動車で手軽に使えるようになる、とAppleは話す。
「Siri」は今後1年の間に自動車で手軽に使えるようになる、とAppleは話す。
提供:Apple

 Appleは、Siriを「iPhone」アプリの枠をはるかに超えたものに変えたいと考えていることを明確に示した。それは、Appleの第3世代「iPad」向けのSiriから始まり、今から12カ月以内に自動車にまで拡大する。BMWやGeneral Motors、本田技研工業など、複数の自動車メーカーと既に提携しており、ハンドルにSiriを統合する予定だ。これは、一部の自動車に組み込まれているMicrosoftの「Sync」テクノロジの方と競合する。しかし、Appleが現在Siriのデモを行っている方法を見ると、すべてはユーザーのiPhoneを通して実行されるようになるようだ。それは、Androidの特別な運転モードとより直接的に競合する。

 簡単に言うと、SiriはAppleの検索エンジンになろうとしている。Siriは一部のクエリについては、GoogleやMicrosoftの「Bing」にユーザーを誘導するかもしれないが、ユーザークエリを取得してユーザーを何かに誘導する、という意図に変わりはない。現在、こうした機能は映画の上映時間やレストラン、スポーツといった新しい種類の情報にまで拡大している。ユーザーはこれら3つについて、これまではほぼ間違いなくGoogleで検索してきたが、もはやその必要はなくなった。アプリの起動を含むほかの機能は、GoogleがAndroidで提供してきた機能に追いつくためのものだ。

断片化

 中傷の効果は限られている。iOS対応ハードウェア(iPhone、iPad、「iPod touch」)のラインアップを限定して販売するという戦略によって、競合するモバイルデバイスを使用する人々に比べてより多くのユーザーが最新の状態を保っていることを、Appleがわざわざ指摘したのはそのためだ。

 AppleのiOS担当シニアバイスプレジデントのScott Forstall氏は大きな円グラフの前に立ち、開発者たちに向かって、「われわれのユーザーのほぼ全員が『iOS 5』を使用している。競合他社と比べてみると、乳製品4.0(Ice Cream Sandwich)がリリースされたのは、われわれがiOS 5をリリースしたのとほぼ同時期だ」と述べた。

 この発言は聴衆である開発者を喜ばせたが、それには妥当な理由がある。同じOSを使うユーザーが多いと開発作業は容易になる。同じアプリの複数のバージョンを開発する必要はなくなり、一部の機能を特定のユーザーしか利用できないという事態も起こらない。AppleはGoogleのこの点を、特にタブレットアプリに関して何度も繰り返して述べてきた。

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