Appleは「iOS」向けの新しい「Maps」アプリケーションに、3D機能や充実したGPS機能を追加した。
Appleは米国時間6月11日、Worldwide Developers Conference(WWDC)において、自ら開発した3D対応の「Maps」アプリケーションを発表した。3Dオプションはデフォルトではオンになっていないが、「3D」と表示された大きなボタンを押せば簡単にオンにすることができる。
この3Dの写真地図は「Flyover」という機能で表示する。ユーザーは地図を指先で回転させて、任意の場所の実際の景色を楽しむことができる。Flyoverと名付けられているのは、同アプリケーションで場所または建造物を検索すると、その場所へと上空で移動して上からの風景を表示するからである。衛星写真のビューも3Dに対応している。
素晴らしいのは3D機能だけではない。同アプリケーションはGPS機能も搭載し、運転者に道順を示すナビゲーションを提供する。
同アプリケーションは、道路を案内するだけでなく、交通事故の発生場所に関する情報をクラウドソーシングによって取得して示してもくれる。運転者は情報を利用して場所を回避できる。
同アプリケーションは、目的地への到着予定時刻も表示し、渋滞に巻き込まれた場合にはより良い経路を検索し直す。iPhoneまたは「iPad」の画面をロックしている場合でも動作する。
「Siri」に対応するため、道順を確かめるために道路から目を離す必要はない。端末に行き先を伝えるとSiriが音声で道順を案内し、次に行くべき場所を指示してくれる。
新しいMapsアプリケーションはiOSユーザーにとってありがたいものになりそうである。もっとも、GPS端末メーカーにとってはうれしくない競合製品の登場となってしまった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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