Appleと係争中の特許侵害訴訟で、Motorolaが今後主張できる特許権はもはや1つしか残されていない。
米連邦地方裁判所のRichard Posner判事は今週、Motorolaの米国特許番号6175559に関する訴えを却け、Appleに有利な判決を下した。
Foss PatentsのFlorian Mueller氏によると、専門用語で「CDMA(符号分割多元接続)システムにおけるプリアンブルシーケンスの生成法」と説明されている当該特許は、Motorolaが自社の3G(UMTS)標準に必須の要素だとみなしていたという。
だがAppleはこれに反論し、Posner判事は特許が取り消されるべきだとの主張を支持した。ただし、今回の特許取り消しはさほど意外ではない。
今回の訴訟で関連特許に混乱が広がるのを制限する意図で、Posner判事は手続きを細分化し、次々と特許を除外していった。Motorolaが訴訟で権利を主張する特許は、当初は6件だったが、今は1件しか残っていない。Mueller氏によると、Appleが訴訟で権利を主張する特許は15件から4件に減ったという。Posner判事による特許の除外は今後も続く可能性がある。
「Posner判事は、ふるい分けを終えたとは限らない。さらに続く可能性がある。Posner判事の法廷では、特許侵害訴訟は絶滅寸前だ」(Mueller氏)
AppleとMotorolaはかねてより、互いを相手取って一連の特許侵害訴訟を繰り広げてきた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」