米裁判所、アップルに販売差し止め請求を行うことを許可--サムスンとの法廷闘争に新展開

Zack Whittaker (ZDNET.com) 翻訳校正: 佐藤卓 吉武稔夫2012年05月15日 11時44分

 Appleは、サムスンの「Galaxy Tab 10.1」に対する販売差し止め請求を行うことを許可された。この請求が認められた場合、米国においてGalaxy Tab 10.1は店頭での販売が禁止される。

 Appleとサムスンは来週開かれる和解協議に出席することになっており、Appleが次にどう動くかがこの和解交渉の成否を決めることになるかもしれない。

 米連邦巡回区控訴裁判所は、Appleの意匠権が有効であると判断される可能性が高いとするカリフォルニア州下級地方判事の判断は誤りだったと述べた。また、裁判が始まるまでは販売禁止措置が課せられるべきだとも語っている。

 Appleは、サムスン製タブレットの販売をただちに禁止するよう求める可能性がある。販売禁止を強く求めた場合、Appleはサムスンを相手に今後も激しい法廷闘争を続けるつもりだと言えるだろう。販売禁止を求めなかった場合は、1年におよぶ戦いを終結させるための交渉に応じる意思がAppleにあるということだ。

 カリフォルニア州地裁は、Appleとサムスンに対し、裁判が始まる前に和解の可能性を話し合うように命じている。この和解協議には、AppleのTim Cook氏とサムスンの崔志成氏、および両社の弁護士が出席する予定だ。

 和解交渉は米国時間5月21日と22日に完全非公開で行われる。

 Appleがサムスンに対し知的財産戦争を仕掛けたのは2011年4月のことで、サムスンがiPadのデザインを「あからさまに」模倣していると主張した。これに対し、サムスンはAppleがネットワーク機能に関する特許を侵害したと訴えた。それ以来、両社は10カ国で50件以上の訴訟を起こして争いを繰り広げている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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