ニューオーリンズ発--サムスンの最新のフラグシップスマートフォン、「Galaxy S III」が大西洋を越えて、筆者の手元にやってきた。International CTIA WIRELESS 2012でのことだ。
ロンドンで開催された発表イベントの様子を伝える米CNETのライブブログには、「Galaxy S IIIは進化であって、革命ではない」「もっと良いカメラがあればいいのに」「デザインはそれほど魅力的ではない」といった、失望を表すコメントが多数寄せられた。筆者としては、そうした意見のすべてに反対だと言わなければならない。その理由を以下に説明しよう。
このスマートフォンのデザインと、2種類のカラー(マーブルホワイトとペブルブルー)は一目で魅力的だと感じた。そのプラスチック素材の見た目は、ほかのデバイスよりもはるかに高級感がある。確かに、ホワイトのバージョンはつやのあるプラスチック製だが、シルバー部分がアクセントになって、高級感がただよう印象だ。「ペブルブルー」(筆者の目には、青みがかった灰色に、さらに青を重ねたような色に見えた)は、つや消し仕上げが施されているようだ。
否定的な人々に向かって、手に持った感触をどう説明すればよいか分からないが、持ちやすく、手のひらにしっくりくる感じだった。その滑らかさは気になるほどではないが、確かに状況によっては少し滑りやすいかもしれない。
4.8インチのHD Super AMOLEDスクリーン(1280×720ピクセル)を中央に掲げるこの設計は、使いやすくもある。サムスンは意図的にこうしたデザインを採用して、このスマートフォンをできるだけ多くの人々にとって魅力的なものにしようとしている。優れた戦略だと言えるだろう。
筆者が気付いた問題点の1つは、中央にあるセレクトボタンで、多くの米CNET読者が不満の声を上げていた。個人的には、サムスン製スマートフォンのヨーロッパ向けモデルによく搭載されているハードウェアボタンを気に入っているが、このボタンに限って言えば、少しつぶれた形で幅が狭い。もっと大きい長方形か正方形の方が好みだ。
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