元技術ジャーナリストのJon Briggs氏は、The Telegraphとのインタビューで、「iOS」の音声認識機能「Siri」の英国版である「Daniel」に自分の声が採用されていることを明らかにした。
Briggs氏は、事前にAppleの広報担当者から、Appleの被雇用者は同社の製品について話すことが許可されていないとして、Siriについて公に話さないように告げられていた。しかしBriggs氏は、実際に音声を録音したのは6年前で別の会社のためであり、Appleとは契約すらしていないとして、この担当者に反論した。The Telegraphによれば、それ以降Appleから同氏への連絡はないという。
Briggs氏によれば、同氏はScansoftの文書読み上げサービスのために録音したという。Scansoftは2005年に、Siriが会話を行うことを可能にしている音声認識技術を作ったNuance Communicationsと合併している。
「3週間にわたって5000文を、特別な方法で規則正しく抑揚のないように読み上げた。Scansoftはそれを持ち帰り、すべての音声を分解した。あらゆる文を読み上げることができるようにするためだ」とBriggs氏はThe Telegraphに対して述べている。
この音声は、British Computer Association for the Blind(視覚障害のためのコンピュータ関連団体)やロンドンのキングスクロス駅など、ほかの組織でも使われている。
Briggs氏はThe Telegraphに対し、「Scansoftからはきちんとした報酬が入ったし、Appleの製品が好きだ。そしてSiriは大変革をもたらすことになるだろう」と述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」