また新たなApple製品が発売されることが確実になった。そして今は、これまでに出てきていた大きなうわさが実際にはどうなったのか、振り返るのに良いタイミングだろう。
見逃した人のために説明すると、Appleは米国時間3月7日午前に、「iPad 2」の後継モデルとして、第3世代の新しい「iPad」を発表した。同社は、アップグレードされた「Apple TV」セットトップボックスや、「iPhoto」のiPad版も発表している。イベントの様子は、この記事で知ることができる。
ここでは、イベントの前に出回っていたうわさのいくつかと、それらと今回の実際の発表との比較を見ていく。
長い間、Appleの次のiPadの名称は、世代数を数え上げる、これまでの方法に合わせるだろうと予想されてきた。しかし2011年にはそれが少しはっきりしなくなってきた。2011年7月にThe Vergeの伝えたところでは、Appleは、既存モデルと共存するデバイスとして、「iPad HD」という「ハイエンド」デバイスを提示するのではないかとされた。この報道に続いて、The New York TimesのBitsブログは2012年2月、第3世代が「iPad 3」とは呼ばれない可能性があるとだけ報じた。さらに最近、情報筋が米CNETに(またそれとは別にVentureBeatに対して)語ったところでは、このデバイスは「iPad HD」と呼ばれることになるとされていた。
結果:Appleは、シンプルに「新しい」または「第3世代の」iPadと呼ぶという、全く異なる方向に進んだ。
7日のイベント以前に最も注目を集め、何度も登場したうわさの1つと言えるのが、次のiPadで、以前のモデルよりディスプレイのピクセル数が増えるというものだろう。広く期待されていたのは2048×1536ピクセルという数値で、これは第1世代および第2世代のiPadのピクセル数と比べて4倍にあたる。
このうわさそのものは、実は新しくはない。iPad 2発表の前には、AppleがiPadへの「Retina Display」追加を計画しているといううわさが飛び交った。そうした報道は後に、AppleはRetina DisplayをiPad第3世代のためにとっておくつもりだという話に変わった。
今回と言えば、サムスンの子会社であるNouvoyanceなどの企業が2011年半ばに、Retina Displayのようなスクリーンの大量生産が目前であることを広く示したことで、ピクセル数についてのうわさはかなり信じやすかった。2012年2月中旬には、iPadディスプレイとされるものが不意に登場し、顕微鏡で調べてみると、うわさ通りにこれまでより画素密度が高いことが明らかになった。
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