アップル、国内でも新「iPad」を3月16日より販売--4万2800円から

 アップルは3月8日、第3世代となる新iPadを発表した。「iPad 2」に続き「iPad 3」とも噂された名称だが、現在アップルのウェブサイトでは「新しいiPad」と表記されており、番号はつかない。サンフランシスコで行われたイベントの中でも最後まで「The new iPad」として紹介されており、話題を集めていた。

 新iPadはこれまでと同様に9.7インチの画面だが、Retina Display(2048×1536ピクセル、解像度264ppi)に対応し、彩度は44%向上。クアッドコアグラフィックスを搭載したA5Xチップにより、優れたレスポンスを提供できるとしている。5メガピクセルのiSightカメラを内蔵。HDビデオ録画に対応し、1080pで録画可能だ。ボディサイズはiPad 2とほぼ同じだが、厚みがiPad 2の8.8mmから9.4mmへと若干増した。重さもやや増加し、Wi-Fi版が652g(iPad 2:601g)、Wi-Fi+4G版が662g(iPad 2/Wi-Fi+3G版:613g)。カラーはホワイトとブラックの2色。バッテリ時間はこれまでと同様に最大10時間となる。

 Wi-Fiモデルに加え、新たにLTEに対応したモデルも発表。価格は、「Wi-Fiモデル」の16Gバイトモデルが4万2800円(499ドル)、32Gバイトモデルが5万800円(599ドル)、64Gバイトモデルが5万8800円(699ドル)。

 「Wi-Fi+4Gモデル」は16Gバイトモデルが5万3800円(629ドル)、32Gバイトモデルが6万1800円(729ドル)、64Gバイトモデルが6万9800円(829ドル)。アップルのウェブサイトでは、提供事業通信社としてソフトバンクのみが表記されており、iPhone 4Sを展開するKDDIや期待されているNTTドコモなど他キャリアは記されていない。Wi-Fi+4Gモデルは米国で展開するLTEには対応するが、日本国内での対応についても明らかにされていない。周波数帯の違いから対応しないのではないかとの見方もある。また、米国モデルはテザリングに対応するが、アップルのウェブサイトで「日本を含む一部の国々ではご利用いただけません」と記されており、日本では引き続き対応しないものと見られる。

 なお、iPad 2も継続して販売される。ただし値下げされ、Wi-Fiモデルが16Gバイトは3万4800円(399ドル)、「Wi-Fi+3Gモデル」は4万5800円(529ドル)としている。


アップルのウェブサイトでは「新しいiPad」と表記されている。iPad 2も継続販売

現在のところ、通信事業者はソフトバンクのみとなっている

新iPadもカラーはブラックとホワイトの2色で展開される

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