WWDC 2011のウワサを答え合わせ--製品、サービスごとに検証

Josh Lowensohn (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2011年06月17日 07時30分

 AppleのWorldwide Developers Conference(WWDC)の大騒ぎは落ち着き、「iCloud」「iOS 5」「Mac OS X Lion」についてすべてが明らかになっている。開幕前にあったうわさのうち、どれが正しくて、どれが間違っていたかも分かっている。

 Appleの名誉のために言えば、2011年のイベントでは、事前に情報が漏れたケースはほとんどなかった。iOS 5の特徴や、iCloudに搭載予定の機能が多少出ていたものの、かなりの部分が明らかにならないままイベントを迎えた。例外となるのがMac OS X Lionで、Appleは2010年10月にその大部分を明らかにしている。

 ここでは、大きく取り上げられたうわさのいくつかを、製品ごとに振り返る。もちろん、もっと突拍子もないうわさは間違いであることが分かっているが、それでもあちこちにいくつか驚くべき内容があった。うわさが正しかったのかどうかを確かめていこう。

iCloud

うわさ:iCloudは、WWDC当日ではないが、すぐに提供される予定だ
結果:これは正しかった。iCloudは、WWDC当日の米国時間6月6日には顧客が利用できるようになっていなかったが、iOS 5がリリースされる2011年秋にはそうなる予定だ。当面、AppleはiCloudを開発者に対してテスト用に提供している。

うわさ:iCloudはビデオには対応せず、音楽のみだ
結果:これも正しかった。端末間で同期できるのは音楽ファイルのみで、「iTunes」のビデオは同期できない。もっとも、情報筋が米CNETに語ったところによると、Appleは、ユーザーのビデオファイルを同社のサーバに保管することを許可するよう、映画スタジオを強く説得しているという。

うわさ:音楽ストリーミングはすぐにではないが、後日登場する。
結果:正しくもあり、間違いでもある。Appleが6日午前に概要を説明したシステムは、ユーザーが自分のファイルをさまざまな端末に再ダウンロードすることを可能にする、同期ソリューションだ。音楽ファイルを即座にストリーミングすることで、端末の容量を節約するものではない。Appleがその機能を後日提供する計画があるかどうかは、6日午前の発表では明らかにされていない。

WWDC 2011会場準備の様子 提供:Josh Miller/CNET

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