アップル、新「iPad」を発表--「Retina Display」搭載でLTEにも対応

Roger Cheng (CNET News) 翻訳校正: 編集部 佐藤卓 長谷睦2012年03月08日 09時13分

 Appleは米国時間3月7日、新しい「iPad」を発表した。急成長するタブレット市場において、競合企業らが遅れを取り戻そうとひしめき合う中、その目標ラインをさらに引き上げた。

 名称がこれまでうわさされていた「iPad HD」でも「iPad 3」でもない今回の新iPadは、「iPhone 4」や「iPhone 4S」と同様の、より解像度の高い「Retina Display」を搭載する。解像度は、2048×1536ピクセル。プロセッサも更新され(最も近い競合製品よりも4倍高速だと同社は主張した)、4G接続にも対応する。

 またAppleは、低価格タブレット市場における競争力を維持するために、「iPad 2」の2モデルの価格を引き下げた。

 新しいiPadの価格体系は、iPad 2と同様である。Wi-Fiのみに対応するモデルの16Gバイト版が499ドル、32Gバイト版が599ドル、64Gバイト版が699ドル。4G対応モデルについては、16Gバイト版が629ドル、32Gバイト版が729ドル、64Gバイト版が829ドル。Appleは同製品を、米国、カナダ、英国、フランス、ドイツ、スイス、および日本で3月16日に発売する予定である。これまでのバージョンと同様に、新iPadはブラックとホワイトの2色で提供される。

新しいiPadをイベントで披露するAppleの最高経営責任者(CEO)Tim Cook氏 新しいiPadをイベントで披露するAppleの最高経営責任者(CEO)Tim Cook氏
提供:Donald Bell/CNET

 今回の最新版には、iPad 2やiPhone 4Sに搭載されていた「A5」チップからアップグレードされた「A5X」プロセッサが搭載されている。A5チップは、NVIDIAのクアッドコアプロセッサ「Tegra 3」よりも2倍高速だが、A5Xは4倍高速であるとAppleは述べている。

 また最新iPadは、超高速4G LTEネットワークを利用する初のApple端末である。Appleのシニアマーケティングエグゼクティブを務めるPhilip Schiller氏は、次世代携帯ネットワークの利点について語った。他の多くの4G端末と同様に、4Gに接続されたiPadは、パーソナルホットスポットとしても機能することができる(キャリアのサポートが必要)。Schiller氏は、Verizon Wireless向けとAT&T向けに、2種類のLTE対応iPadが登場する予定だと述べた。どちらも、4Gが利用できない地域では3Gに接続可能となる予定である。

 iPhone 4と同様に、新iPadには5メガピクセルの背面カメラが搭載され、1080pビデオ録画と手ぶれ補正機能が提供される。

 バッテリ持続時間はこれまでと同じで約10時間だが、4G利用中は9時間に低下するとAppleは述べた。同端末の重量は652g(Wi-Fiモデル)である。

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