Microsoftは招待者限定のプログラムの下、QualcommとNvidiaが提供するチップを搭載した「Windows 8」のテスト用PCを提供しようとしている。
両社は、開発者に限定的にテスト用PCを提供するためにMicrosoftと連携している、と発表した。目的は将来のARM版PCとタブレット上で動作するWindowsアプリをテストし、最適化してゆくことにあるという。
Windows 8は、これまでのIntel、AMDに加え、QualcommとNvidia提供のプロセッサ上で動作する最初の主力Windows OSとなる。
Qualcommの場合、プレリリース版のARM版Windowsが動作するPCは、グラフィックスハードウェアアクセラレータ「Adreno」を搭載する「Snapdragon S4 MSM8960」プロセッサやGPSやセンサー、周辺機器を備えたものになる。
「テスト用PCは、商用やARM版Windowsの完成版ではない。Qualcommの最新の技術の上で動作する『Windows Metro』スタイルのアプリの開発、テスト用に、先行して開発者向けに準備された」とQualcommは声明で述べた。
Windowsで周辺機器の動作を保証することは、「Windows-on-ARM(WOA)」の最大の挑戦の1つである。「QualcommのSnapdragonプロセッサを搭載することで、豊富なハードウェア周辺機器が利用可能となり、Windows-on-ARMプラットフォーム上のWindowsでシームレスなユーザーエクスペリエンスを実現する」と、MicrosoftのWindows部門でビジネスプランニング担当ディレクターであるStefan Kinnestrand氏は述べた。
Nvidiaも同様に、ソフトウェア開発者とデバイスメーカー向けにWindows 8のテスト用PCを配布するため、Microsoftと連携して開発に取り組んでおり、Windows 8のテスト用PCは、クアッドコアのモバイルプロセッサ「Tegra 3」を搭載していると発表した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」