検索大手Googleは、ウェブ上のソーシャルネットワークの世界における同社の存在感を高めることを目的に投入した「Google+」について、一般向けに提供を開始した。
Google+は、2011年6月に「プロジェクト」として提供開始されて以来、招待状がなければ利用できなかった。しかし、Googleは米国時間9月20日午前、Google+を一般向けに開放した。またGoogle+は、「ベータ版」製品へと格上げされた。
Googleのエンジニアリング担当シニアバイスプレジデントを務めるVic Gundotra氏はブログ投稿で、「まだ完成にはほど遠いが、これまでに加えた改良によって、実地試験からベータ版に移行し、100件目の機能である一般向け会員登録を開始する準備が整った」と記した。「これにより、google.com/+を訪問すれば、誰でもこのプロジェクトに参加し、大切な人々とつながることができる」(Gundotra氏)
Googleは、Google+の一般提供に加えて、Google+のビデオ会議サービス「Hangout」に多数の新機能の導入を開始した。Google+は同社のモバイルOS「Android」やAppleの「iOS」を稼働する端末向けのアプリケーションとして提供されていたにもかかわらず、Hangoutの機能は登場以来、PC上のGoogle+ユーザーのみを対象に提供されていた。
Googleは今回、Androidバージョン2.3以降を稼働し、前面カメラを搭載する携帯端末でHangoutを利用可能にした。また、「近いうちに」iOS搭載端末にもモバイル版Hangoutを追加する予定だと述べている。
またGoogleは、Hangoutをブロードキャストメディアにも変えている。提供開始以来、Hangoutの参加者数は10人までに限定されていた。Googleは今回、「限られた数のブロードキャスター」に対し、「Hangouts On Air」を設定できるようにした。この新機能においても、参加者数は10人までに限定される。しかし、誰もがブロードキャストを視聴することができる。同社は21日夜、Black Eyed PeasのメンバーであるWill.i.amが出演するHangout On Airによって、このサービスを開始する予定である。
Googleは、Hangout中のユーザーが自分のコンピュータ画面を他のユーザーと共有する機能も提供している。ユーザーはこれまで、YouTube動画を一緒に見ることができた。今後は、コンピュータ画面を共有して、休暇中の写真を見せたり、旅行を計画したり、文書を一緒に作成したり、さらには新しい「Sketchpad」機能によって一緒に絵や文字を手書きすることまでできるようになる。またGoogleは、ベータ版製品に対して同社がいつもそうであるように、さまざまな機能をテスト中であり、それらの機能は時間とともに変更する可能性があると述べている。
Gundotra氏は、「追加機能は、まだ開発途中だが、プレビュー公開して、できるだけ早くフィードバックを得たかった」と記している。
また、Googleは、サードパーティーのソフトウェア開発者がHangoutを活用したアプリケーションを開発できるようAPIも用意した。
さらにGoogleは、「Huddle」モバイルグループメッセージング機能の名称を「Messenger」と変更するとともに、写真共有という新機能を追加した。ユーザーは、携帯電話で撮影した写真をサークル内の友人と即座に共有できる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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