グーグルは米国時間9月15日、「Google+」のパブリックデータAPIを公開したと同プラットフォームの公式ブログで発表した。このAPIを利用すると、Google+ユーザーの公開したプロフィール情報および投稿を取り込んで、アプリケーション間でコンテンツ、プロフィール、会話を共有できる。
これは重要なニュースだ。モダンなウェブサービスの進化において、特に情報をソーシャルに共有することに向けた機能を持っている場合、APIが重要な役割を担うことになる。
同社は声明において、「Google+は、家族との親密な会話から一般公開するコンテンツや議論まで、ユーザーが自分の情報をしっかり管理できるようにしている。今回のAPI初期リリースはパブリックデータのみを対象としており、Google+上でユーザーが公開している情報を読み込めるようにするものだ」と、記している。
このAPIは、標準ベースなのでプログラム上のスタイルを新たに学習する必要はなく、オープンソースライブラリを多数含んでいるのでHTTPリクエストを記述しなくて済む。コードライブラリは、Java、GWT、Python、Ruby、PHP、.NETなどの言語で提供可能となっている。
開発者の側から見た場合、同APIは標準指向の機能を多く持っているので、きれいかつ容易に新たなAPIを適用できる。
6月にGoogle+を提供開始した直後から、同社は開発者APIの公開を予定していると米CNETに語っていた。これまで、同社がプログラム開発用に公開した例はゲームプラットフォームに関してだけで、これは8月に実施された。
その際Googleは、このプラットフォーム上でゲームを開発する一部の開発者に対してのみAPIを公開すると述べていた。今回のリリースは、サードパーティーが独自のアプリケーションおよびサービスでGoogle+を利用する方法を提供することで、公開におけるより広範囲な取り組みを示している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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