コミックの登場人物であるディック・トレーシーは、腕時計式の通信装置を身につけていた。1946年のコミック初登場時には、このデバイスは人々が互いに自分の腕にある装置を介して会話できる、夢の道具だった。1990年の映画版に登場したデバイスはトランシーバーと大差なかったが、後のコミックシリーズではデジタルスクリーンも内蔵するようになる。 2009年まで時間を進めると、LGはこの年のConsumer Electronics Show(CES)で「Watch Phone」を正式に発表している。このデバイスは、タッチスクリーンや内蔵カメラ、スピーカーを搭載している。もちろん、電話もできる。価格が高かったことと、技術的に時代遅れになりつつある装身具に似ているということもあって、この携帯電話はヒット商品にはならなかったが、SFの世界の夢を実現したものだった。 今はなき「SPOT Watch」も見てほしい。これは一方向の通信デバイスで、ニュースフィードを取得して時計型のデバイスに配信することができた。しかし、「消費者の購買意欲」は全くつかめなかった。
提供:Touchstone Pictures
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