1979年に英国で発売された有名なSF書籍「銀河ヒッチハイク・ガイド」で、Douglas Adams氏は、作品中に登場する同名の本を「小さくて薄く、柔軟な携帯用コンピュータのようだ」と表現している。また、それ以前の個所では、これは「一種の電子書籍」で、「必要なことは何でも教えてくれる」とされた。
これに類似するといえるのが、Amazon.comが2007年に発売した「Kindle」だ。この端末は生涯にわたって無料で利用できる組み込みの3G無線ネットワークを備え、いつでも辞書やWikipediaにアクセス可能となっている。その後のバージョンでは海外の3G回線の利用機能も追加され、旅行先でのデータアクセスも可能となった。
2009年、Amazon.comは第2世代のKindleに関する意匠登録を出願し、同特許は2010年末に登録された。
Adams氏作の同書は2005年に映画化されたが、映画での銀河ヒッチハイク・ガイドの外観は、売れ行き不振に終わったMicrosoftの「Courier」や、2011年9月にソニーが発表した「Android」搭載タブレット「Sony P」のようになっている。
提供:Touchstone Pictures