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ジョブズ氏CEO辞任後のアップル--クック氏の時代が本当に始まるのはいつか - (page 2)

Larry Dignan (ZDNet.com) 翻訳校正: 川村インターナショナル2011年08月29日 11時36分
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 JefferiesのアナリストであるPeter Misek氏は次のように書いている。

 今後2年間に登場するApple製品にはSteve Jobs氏の影響が色濃く出るとわれわれは考えている。短期的には、同社は新しい「iPhone」をリリースし、低コストのiPhoneを中国市場に投入するだろう。同社はLTE対応iPhoneをリリースし、さらにiOS製品とMac製品を徐々に統合していくとも予測している。また、Jobs氏は最終的に同社を去る前に、「iTV」のような動画関連の別の革命的な製品を発表するだろう、というわれわれの従来の考えにも変わりはない。今後登場予定の製品の多くは現時点ではコンセプトの段階だが、Appleのエコシステムに対するSteve Jobs氏のビジョンは5年以上生き続けるだろう。

 こうした見解は、経営に関する興味深い事例研究につながる。Appleが実際にテレビを発売するならば、Cook氏はその実施の責任を負うことになる。しかし、それはJobs氏の製品ビジョンだ。Appleが数年後に「iPad 6」を発表するとき、それはCook氏とJobs氏のどちらのビジョンを反映しているのだろうか。

 換言すると、Cook氏は同社を引き継ぐことになるが、偉大な製品と最先端の設計、そしてそれらに付随したすべての利益に対する功績が評価される前に、経営上のリーダーとして見られるかもしれない。Cook氏は当初、さまざまな方面で過小評価されるだろう。

 ほかのCEOにとって、新しいリーダーとして企業に強い印象を残したいという衝動は、あらがい難いものかもしれない。しかし、Cook氏は自負心の強いタイプには見えない。同氏はJobs氏からバトンを受け継ぐのに適しているように思える。

 われわれはいずれ、Cook氏がAppleにどのような特色をもたらすのか知ることになるだろう。しかし、そうした特質が表面化するまでには何年もかかるかもしれない。その過程で、Cook氏は頭脳の流出から経営の遂行まで、数々のリスクを管理する必要がある。BernsteinのアナリストであるToni Sacconaghi氏は次のように述べた。

 Steve Jobs氏はAppleに、誰にも代わりのきかない、独特かつ強力な足跡を残したと思う。そして、長期的(2年以上)には、Jobs氏が終日不在になることは同社の業績に徐々に悪影響を及ぼす可能性がある。Jobs氏のビジョン、無類かつカリスマ的なマーケティングリーダーシップ、および厳格な標準と製品で自社を押し進める能力に取って代わるものを想像するのは難しい。Jobs氏は今後も会長としての立場から同社に一定の影響力を行使できると思われるが、Jobs氏はこれまでCEOとして、製品設計を超え、マーケティングや取引交渉、リリース計画立案など、大半の投資家が把握している以上に大きな役割を果たしてきたとわれわれは考えている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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