Steve Jobs氏が米国時間8月24日にAppleの最高経営責任者(CEO)を辞任したことに対し、さまざまなアナリストが見解を表明した。Jobs氏の辞任は意外なことではなく、Tim Cook氏はJobs氏の後任に最適だというのがアナリストたちの全体的な反応だ。総合的に見て、アナリストはAppleが今後もヒット商品と好調な決算を実現し続けると予測している。
Jobs氏の辞任に対するウォールストリートのアナリストの反応をいくつか抜粋して、以下に紹介する。
Piper JaffrayのアナリストであるGene Munster氏:
われわれは、代役のいないSteve Jobs氏の後を継ぐ人物として、Tim Cook氏が理想的だと考えている。Appleの後継計画によると、Jobs氏は取締役会長に就任し、Cook氏が新CEOとして取締役会に加わるという。われわれは、Jobs氏のCEOとしての最後の行動も同氏の多くの偉業の1つに数えられるべきものだと思っている。Cook氏はAppleを経営する能力を備えている。極端な謙虚さと貪欲なモチベーションという珍しい組み合わせの特徴を持つ同氏は、Jobs氏の後を継いでCEOに就任し、比類なき経営チームとともにJobs氏の仕事を続けていくのに誰よりも適している。投資家の間で、Cook氏にJobs氏が行ってきた革新の流れを継続できるのかという懸念もあるかもしれないが、われわれはJobs氏の後を継ぐのにCook氏以上の人物はいないと考えている。そして多くの点で、これからもずっとJobs氏と同氏の深く根を下ろしたビジョンが、Appleと同社のリーダーたちを導いていくだろう。
Barclays CapitalのアナリストであるBen Reitzes氏:
今回の発表は悲しいニュースだが、Jobs氏が少なくともしばらくの間、取締役会長としてとどまり、Appleの戦略と将来的な製品開発に同氏の洞察力と影響力を提供することは明るい要素の1つだ。われわれは、Tim Cook氏がCEOに任命されたことも、Steve Jobs氏が辞任したことも、大きな驚きとは考えていない。Tim Cook氏は2010年、多額のボーナスを支給された。それは、世界で最も革新的な企業の明白な後継者に相応しい金額だった。
Deutsche BankのアナリストであるChris Whitmore氏:
われわれはCook氏について、非常に有能な幹部社員で、Appleの事業計画と製品ロードマップ、および経営に精通していると考えている。同氏は過去に何度か暫定CEOを務めたこともあるため、われわれは短期的な経営リスクはほとんどないと見ている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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