Googleは7月、ウェブベースのクエリからサーバおよびルータまで、広い範囲を網羅する1000件の特許をIBMから購入した。また、Nortelが保有する特許の入札にも参加したが、ライバルのAppleやMicrosoftを含むコンソーシアムに敗れている。
Googleは、ワイヤレステクノロジの開発を手がけるInterDigitalの特許にも目を付けていると報じられている。報道によると、Appleとサムスンを含むモバイル市場のほかの企業も、それらの特許を求めているという。また、Eastman Kodakが携帯電話にとって重要なテクノロジであるデジタルイメージング関連の特許約1100件の売却を検討していると述べるなど、将来的にさらに多くの特許を容易に手に入れられる可能性がある。
一部のアナリストは、Googleがそれらの特許に関心を抱いているかもしれないと推測してきた。「BlackBerry」のメーカーで、モバイルデバイスに関連する3134件の特許および出願中特許を保有するResearch In Motion(RIM)をGoogleが狙う可能性があるといううわさまであった。株価が下落していたRIMは、潜在的なターゲットとして魅力的な存在になっていた。しかし、GoogleがMotorolaの買収を発表した今、GoogleがRIMのポートフォリオも追い求めるという可能性はかなり低くなったように思われる。
GoogleのCLO兼シニアバイスプレジデントであるDavid Drummond氏は8月、ライバルのAppleとMicrosoftを激しく非難したブログ投稿で、Googleはより多くの特許を取得する方法を模索していくと述べていた。
「われわれは自らの特許ポートフォリオを強化することによって、Androidに対する反競争的な圧力を軽減するほかの方法を検討している」(Drummond氏)
15日午前に行われた投資家およびジャーナリストとの電話で、Googleの法務チームはMotorolaの特許が同社の法的戦略にどのように組み込まれていくのかは明かさなかった。しかしDrummond氏は、Motorolaの特許はすべてのAndroid製品の保護に役立つと考えているという。
Drummond氏はその電話の中で、「われわれは長い間、Androidのエコシステムを保護するつもりがあると主張してきた。具体的な戦略について話す用意はできていないが、Motorolaがエコシステムの保護に役立つような特許ポートフォリオを保有しているのは素晴らしいことだ」と述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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