Googleは米国時間8月15日、Motorola Mobility Holdingsを現金約125億ドルで買収すると発表した。1株あたり40ドルで、これは8月12日終値時点のMotorola Mobilityの株価に63%プレミアムを乗せた価値となる。
Googleは、同社の「Android」を通じてMotorola Mobilityとパートナー関係にある。Googleの最高経営責任者であるLarry Page氏は、「Motorola MobilityはAndroidに深くかかわっており、2社が結びつくのは自然なことだった。2社が一緒になることで、Androidが強化されるだけでなく、市場の活性化にもつながり、顧客の選択肢も広がる」と述べている。
Googleでは、Motorola Mobility買収後も同社を別事業者として運営する。Motorola MobilityはAndroidの1ライセンシーという位置づけを保ち、Androidがオープンプラットフォームであることにも変更はない。
Page氏は、「これまで多くのハードウェアパートナーがAndroidの成功に貢献してきており、今後もすばらしいユーザーエクスペリエンスを提供すべく、全パートナーと引き続きこの関係を続けていきたい」と同社のブログにて述べている。
今回の買収は、米国や欧州などにおける規制認可やMotorola Mobilityの株主の承認を得たのち、2011年末または2012年初めには完了する予定だ。
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