タイムラインについては、「Clip Connections」という機能によって、音声トラックと動画トラックの関連づけが変更された。この機能は、動画と関連づけられているプライマリの音声にセカンダリの音声を結びつける。そのため、プライマリの音声がタイムラインの別の部分にドラッグされても、後から追加されたセカンダリの音声が失われることはない。ほかにも「Magnetic Timeline」と呼ばれる機能が追加されており、これらの関連づけられたアイテムをタイムライン上でドラッグしても衝突しないようになっている。
特定の編集作業をもっと容易にするため、Appleは「Compound Clip」と呼ばれるタイムライン機能を追加した。この機能を使うと、音声、動画、トランジション、タイトルを1つのクリップに統合することができる。統合されたクリップは完成済みのクリップと同じように扱えるので、雑然としたタイムラインをすっきりさせることが可能だ。また、Compound Clipはほかの部分に影響を及ぼさないので、ユーザーはいつでも好きなときにこのクラスタ内で変更を追加し、その後で再度統合してスペースを節約することができる。
ほかに変更された編集機能には、クリップをカットした位置をタイムライン上で調節できる「Inline Precision Editor」がある。この機能が搭載されたことで、クリップから1~2秒分の映像を追加したいと思ったとき、ライブラリに戻ってその部分を再び検索し、少しだけ長いクリップを切り取って古いバージョンと置き換える必要はなくなった。タイムラインからそのソースクリップにアクセスして延長するだけでいい。「Auditions」と呼ばれる別の編集機能では、ユーザーは1つの編集の2つの異なるバージョンをA/Bテストして、それぞれのバージョンの完成形を確認することが可能で、やり直して再作成する必要はない。
Appleはプレゼンテーションで、これらはFinal Cut Pro Xの新機能の一部に過ぎず、6月の発売日が近づくにつれてもっと多くの機能を披露していくと述べた。
--現行のFinal Cut Proと比べて見た目はどうか。これがFinal Cut Pro 7の画面。
こちらがFinal Cut Pro Xの画面だ。
ある。MacRumorsが発見したように、プロフェッショナル映画団体のLes MachineursはAppleのプレゼンテーションに出席し、その模様を撮影した。プレゼンテーションは2つのパートに分かれており、間に短い休憩がある。プレゼンテーションの冒頭では、Appleが顧客満足度の測定基準の一部を詳細に説明し、Final Cut Proのライセンスユーザーが200万人以上いることを明かしたが、その部分は動画に含まれていない。
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