ネバダ州ラスベガス発--Appleは米国時間4月15日、ハイエンド映像編集ソフトウェアの「Final Cut Studio 2」を発表するとともに、放送局のポストプロダクションを支援する「Final Cut Server」も公開した。
Appleによる新しいFinal Cut Proのデモでは、大きな拍手が起こった。同ソフトウェアでは、異なる映像フォーマットの同時編集、不要な手ぶれの除去、音声処理の高速化などが可能になった。
10本分の同時使用ライセンスが付く新サーバは、今夏に999ドルで発売される。ユーザー数無制限のライセンスは1999ドルとなる。
5月にリリース予定のFinal Cut Studio Pro 2は1299ドル、アップグレード版は499ドルになる。
Appleのアプリケーション製品マーケティング担当バイスプレジデントRob Schoeben氏は、「プロフェッショナル用アプリケーションとして過去最大のアップグレードにすべく懸命に開発を進めてきた」と語り、Final Cut Proのユーザー数がここ1年で50万人から80万人に増加したことも付け加えた。
Schoeben氏はプレゼンテーションの冒頭、さまざまなフォーマットで撮影した複数のビデオクリップをドラッグ&ドロップし、Appleの新しいOpen Format Timeline経由での編集がいかに容易かを披露した。さらに、カメラをぶらしながら撮影したオートバイレースの映像をFinal Cut Pro 6の「SmoothCam」ツールを使って修正するデモも見せた。
「Shakeの素晴らしい技術を利用し、Final Cut ProにSmoothCamを搭載した」とSchoeben氏は語っている。
Final Cut Pro 6にはほかにも、非圧縮高品位映像管理支援ツールであるAppleの「ProRess 422」フォーマットが搭載された。ProRess 422はHD品質ファイルを標準品質のサイズに圧縮し、その転送と編集を容易にすると、Schoeben氏は語っている。
Appleはほかにも、新しいプロ用カラーグレーディングおよび仕上げアプリケーションも発表した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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