iPad 2の発表前、Appleが同タブレットへのRetinaディスプレイの追加を計画しているとのうわさが広まった。それらの報道は後に、新しい情報を反映して、AppleはRetinaディスプレイの搭載を第3世代iPadまで見送る予定だということを示唆するように変わっていった。
AppleはiPadを、主に従来型コンピュータのコンパニオンデバイスと位置づけてきた。とはいえユーザーは、通常コンピュータ上で行う作業に、iPadを使用していないわけではない。例えばカメラを接続して、デジタルカメラで撮影した写真の保存や編集、共有を行う作業がある。現時点でのソリューションとしてAppleが販売しているのは、iPadの30ピンプラグを使用してSDメモリカードやUSBカメラを接続できるカメラアダプタアクセサリだ。
USBポートはAppleのすべてのコンピュータに搭載されており、新しい世代の「MacBook Pro」と「MacBook Air」はSDカードスロットを採用している。SDカードはメディアリーダとして機能するだけでなく、実際にリカバリイメージからマシンをブートすることもできる。
既に2010年9月には、Appleがmini USBポートを次世代iPadに搭載する作業を進めているとのうわさが広まり始めていた。複数のサードパーティーのケースメーカーが早い段階から設計していたiPad 2ケースに、本体上部の近くに別の穴があったことで、そのうわさはさらに過熱した。後になって、この穴の正体は、ヘッドホンジャックの隣から本体上部に移動されたAppleのマイクであることが分かった。
AppleがSDカードスロットかUSBポートのいずれかを次のモデルに搭載する可能性はあるのだろうか。あり得る話だが、搭載されたとしたら、29ドルを払って「iPad Camera Connection Kit」を購入する理由は弱まるだろう。
Thunderboltは、2週間前に登場したばかりのIntelの超高速ポートだ(FAQ記事を参照)。現在のところ、Thunderboltを利用できるのは同技術の正式発表と同日に刷新されたAppleのMacBook Proシリーズだけだ。
ThunderboltはUSB 3.0を凌ぐ速度を実現するという触れ込みである。これはiPadのようなデバイスをコンピュータに接続したときの同期作業が劇的に高速化され得ることを意味する。iPadのストレージ容量が増加するに従って(iPad 2の容量は変わらなかったが)、Thunderboltは非常に重要な機能になる可能性がある。
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