AppleがiPhoneでNFCチップをテストしているとのうわさは、8月には既に広まっていた。Bloombergは2011年1月、Appleが同テクノロジを次世代のiPhoneとiPadに搭載すべく作業を進めていると報じた。NFCチップは決済オプションとして使用したり、データを1つのデバイスから別のデバイスへと転送するアプリケーションとともに利用したりすることが可能だ。
Googleなどの競合他社は既にNFCを「Android 2.3」(開発コード名「Gingerbread」)OSに組み込んでおり、「Nexus S」のようなデバイスで利用することができる。Jobs氏がAppleの「iTunes」「iBooks」「App Store」に登録されたユーザークレジットカードのアカウント数が2億に到達したと発表したことを考えると、NFCが追加されるのは時間の問題であるように思える。
iPad 2への搭載が可能だったはずの機能リストの最後に紹介するのは4Gだ。4Gは3G携帯データネットワークの後継規格で、無線データ通信の速度を飛躍的に向上させると言われている。
初代iPadではAT&Tだけが3Gを提供していたが、iPad 2では内蔵携帯アンテナに3Gサービスを提供するプロバイダーとしてVerizonが追加された。それ以来、両プロバイダーは次世代携帯ネットワークを発展させている。Verizonは4G Long Term Evolution(LTE)ネットワークを38の市場と60の空港で展開している。一方、AT&Tも独自の4G LTEネットワークの準備を進めており、CESで「2011年の中ごろ」にはサービスの提供を開始できる見通しだと述べている。
その意味で、Verizonの方だけが、幅広いユーザーにサービスを提供する準備が整っている。このことから、4GアンテナをiPad 2に搭載して3G対応の2モデルを明確に差別化するという試みをAppleは止めたのではないか、という予測が成り立つ。
一方、AppleのライバルであるMotorolaは、第2四半期に4Gモデムアップグレードを同社のXOOMタブレットユーザーに提供する予定だ。このアップグレードを利用するユーザーは、XOOMをMotorolaに返送して、4Gの電波を受信できるように改造してもらう必要がある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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