曲面を描く背面で浮いている板を思わせるデザイン──初代iPadが登場したときにはとても薄いデバイスだと思っていた。しかしそれは、9.7インチというディスプレイの平面に対しての感想であった、とiPad 2を手に取ると思わされる。
既存のモデルより33%薄い8.8mmの新しい筐体の背面はフラットで、机の上にぺったりとへばりつくかのような印象だ。Wi-Fiモデルで約70g軽くなっている。iPadとiPad 2を並べて撮影することは許されなかったが、薄型化とシェイプの変更で、まるで堅めのダンボールを持っているかのような感覚。初代のiPadよりも、より軽く感じさせてくれる。
iPadは電子書籍や雑誌などのコンテンツを見るデバイスとして注目されたが、その重さがネックになっていた。しかしこのシェイプの変更と軽量化は、電車の中で片手でコンテンツを楽しむ可能性を改めて切り開いてくれそうだ。iPadよりもサイズの小さなディスプレイを持つ、軽いタブレットも登場しているが、これらのデバイスと比較しても現実的な重さになってきたのではないだろうか。
iPad 2にはホワイトモデルが追加された。ピアノの鍵盤のような柔らかい光沢は決してディスプレイの映像を邪魔していない。またディスプレイ上部にはカメラが用意され、FaceTimeやPhotoBoothなどのカメラアプリを利用できる。
裏返してみると、そのシェイプの変化をより鮮明に見ることができる。ちょうどMacBook Proのディスプレイのように曲線を描き、ストンと落ちる縁は薄くても手になじみやすい。また背面にはHD動画を撮影できるカメラ、おなじみのボリュームボタンとスライドスイッチがある。iOS 4.2で急にミュートスイッチにその役割を変更したスライドスイッチだが、最新のiOS 4.3ではミュートか回転防止か、ソフトウェアからその役割を設定できるようになっている。
裏面の本体下部には、細かい丸いパンチ穴が開けられたスピーカーが用意されている。遠くからはさほど目立たず、また近くで見るとMacBook Proと同じようなAppleらしい処理だ。
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