Appleは、新しいカテゴリのデバイスとなる「iPad」の発表以来、2010年のテック業界にさまざまなインパクトを残した。ここでは、同社2010年前半の主な動きを月ごとにまとめて振り返りたいと思う。
Appleにとって、1月に開催されるMacworld Conference & Expoで最高経営責任者(CEO)のSteve Jobs氏が基調講演をするのが年初の恒例となっていた。しかし、2010年1月開催のMacworldにAppleが参加しないことは既に発表されていたため、同社が1年をどのような形でスタートさせるかに注目が集まっていた。そのような状況のなか、過去にも話題となっていたApple製タブレットに関するうわさが2010年に入り頻繁に聞かれるようになった。
そして、Appleは、特別イベントを米国時間1月27日に開催することを明らかにし、そのイベントで同社タブレットデバイス「iPad」を発表した。発表されたiPadは、9.7インチLCDタッチスクリーンディスプレイを備え、1GHzのA4チップを搭載。容量は16Gバイト、32Gバイト、または64Gバイト。Wi-FiモデルとWi-Fi + 3Gモデルが用意された。
このイベントでは、新しいコンテンツ配信システム「iBooks」も発表された。同アプリケーションは仮想本棚を備え、コンテンツは、HarperCollins Publishers、Hachette、Penguin Books、Macmillan Publishers、Simon & Shusterの5つの大手出版社から提供されることが明らかになった。
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