iPhone 4発売直後から騒がれ始め、1970年代に起こったウォーターゲート事件になぞらえて「アンテナゲート」と呼ばれるようになったアンテナ問題は、Appleが声明を出しても沈静化する気配はなかった。Appleは米国時間7月2日、同問題について、受信強度バーの表示本数を算出するために使用している計算式の問題とする声明を発表し、この問題を修正するソフトウェアアップデートを「数週間以内に」発行する予定であることを明らかにした。
同問題に関して、米国では訴訟も起き始めた。
そして、米国時間7月12日、米非営利消費者団体Consumers Unionの「Consumer Reports」が、電波受信に関する問題を理由にiPhone 4を推奨しないことを発表する事態となった。
これに対して、Appleは米国時間7月16日、記者会見を開き、同問題の背景、そして対応を発表した。記者会見に登場したJobs氏は、アンテナ問題はスマートフォン共通の問題としてHTCやResearch In Motion(RIM)などの端末を例にとり説明する一方で、iPhone 4での問題発生率の低さを強調した。そして、バンパーと呼ばれるケースの無償配布を発表した。
この記者会見の後、Appleは7月27日、「iMac」「Mac Pro」「LED Cinema Display」のアップデート、そして、新しい入力デバイス「Apple Magic Trackpad」を発表した。
現在、Appleに関しては、ここ数年9月に開催している「iPod」イベントに関するうわさが中心となっている。同イベントで発表されるであろう次期iPodのうわさがメディアに多く登場しつつある。そして、同社は米国時間8月25日、イベントを米国時間9月1日に開催することを発表した。Appleの2010年後半が始まろうとしている。
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