Sunの特許ポートフォリオの価値は過去に証明されている。Microsoftは2004年、Javaをめぐる何年間もの法廷闘争の後でSunに9億ドルを支払い、特許問題に終止符を打った。MicrosoftのC#言語と.Netソフトウェア基盤はコンセプトがJavaと非常によく似ている。また、Sunは2002年、独占禁止法訴訟を提起して、元々の訴訟を拡大させた。そのときの支払いには、独占禁止法訴訟で和解を成立させるための7億ドルと、1回限りのロイヤリティとして支払われた3億5000万ドルが含まれていた。
しかし、Microsoftを相手取って訴訟を開始したとき、Sunは1990年代のテクノロジブームの中心にいて、大きな利益を上げていた。GoogleがAndroidを発表した2007年、Sunは平凡な決算や不調な決算が何年も続いたことで苦しい状態にあった。
さらにSunは、本業への集中力を著しく低下させたMicrosoftとの訴訟を繰り返したくはなかった。このとき、Gosling氏は何カ月もワシントンD.C.で缶詰になり、この間Javaのエンジニアリングに関わることができなかったのである。同氏が元来やるべき仕事に戻ってきたときには同僚たちが盛大なパーティーを開いてくれたほどだった。
一方のOracleにはためらう様子が見られない。Googleから反訴されれば訴訟費用がかさむだろうが、それでもOracleはGoogleへの訴えを追及できるだけの資金力を持ち合わせている。
Googleも巨大で影響力の強い成長企業だ。またシリコンバレーのGoogle従業員の中には、Oracleにとって新たな敵と化した人物もいる。そのうちの1人が、以前はSunのウェブ技術担当ディレクターだったTim Bray氏。同氏は今、GoogleのAndroidエバンジェリストを務めている。
12日のツイートでBray氏は次のように書いている。「もちろん個人的に自分の意見を書いているだけなのだが:F*** Oracle」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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