もちろん、すべての機能がChrome 6に間に合わなかったわけではない。以下の機能のように、Chrome 6に実装されるものもある。
拡張機能の同期。同じユーザーが、1台のマシンにある拡張機能を、別のマシンでも利用できるようになった。
一部のScalable Vector Graphics(SVG)の表示を高速化するバグフィックス。SVGはウェブ標準を向上させる取り組みによって再び注目されるようになった、昔からあるグラフィックフォーマットだ。
統合されたメニューボタン。従来のChromeでは2つの別々のボタンだったツールとページが1つのボタンになった。
複数のブラウザ間で閲覧履歴を同期する機能。この機能により、例えば、一度訪問したウェブページへの再訪問がより簡単になる。
背景画像のリサンプリング処理。これにより、画像をリサイズする際、マルチコアプロセッサをより有効に活用し、ページのレンダリングが高速化する。
多くのユーザーは、タブを画面上部に横に並べて表示する代わりに、側面に縦に並べて表示する機能も望んでいる。このインターフェーススタイルだと、垂直方向のより多くのスペースをウェブページの表示に使うことができ、同時にワイドスクリーンの比較的豊富な水平方向のスペースを活用することができる。
しかし、「サイドサブ」の実装はChrome 7まで延期された。ただし、この機能も現在開発中である。イシュートラッカーには「Windows版では、--enable-vertical-tabs(Chromeの起動時に呼び出す必要のある特別なコマンドオプション)を実行してタブを右クリックし、『Use side tabs』を選択すると、サイドタブを試すことができる。『Chrome OS』の場合は、experimental(実験)メニューからアクセスできる」と書かれている。
バージョン6での実装が見送られ、バージョン7まで延期されたほかの機能には、フルスクリーンHTML5動画のサポートがある。このHTMLの新バージョンの目玉は、Adobe Systemsの「Flash」のようなプラグインに依存しなくても、ウェブページ自体に動画を埋め込むことができる機能だ。Googleは同社の「WebM」テクノロジによって、HTML5動画の停滞状態を打破しようとしている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
企業や自治体、教育機関で再び注目を集める
身近なメタバース活用を実現する
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境
OMO戦略や小売DXの実現へ
顧客満足度を高めるデータ活用5つの打ち手