著名な野球解説者であるBob Uecker氏なら、Googleによる今回の「Chrome」プロモーションを「ストライクゾーンをわずかに外れた」と表現したかもしれない。
Googleは米国時間6月30日午前、「Twitter」および同社公式ブログに、「Flash」を使用したミニゲーム「FastBall」へのリンクを投稿した。これは、「Flash Player」を搭載した「Chrome」ブラウザの最新版を宣伝する目的で作成されたゲームだった。だが、Googleにとっては不運なことに、「YouTube」上に掲載されたこのゲームは公開後1時間にわたり、各種ブラウザで読み込めない状態が続いた。ようやく無事に読み込めるようになったのは、Googleがこのプロモーションを公開してから約1時間半後のことだった。
Googleにとって、これは少々面目をつぶされる格好となった。同社は、世界でも有数のインターネットインフラ基盤を有する企業の1つとされているうえに、Adobe SystemsのFlashに対する強力な後ろ盾ともなっている。Googleは、AppleとAdobeが公開の場で争いを繰り広げた際にはAdobeを擁護したほか、6月29日にはブログ記事を投稿し、その中でFlashベースの動画が今後もしばらくの間は利用されると考えられる理由を説明していた。
問題の原因ははっきりしていないが、毎日YouTubeを通過するトラフィックの量を考えると、今回の件はいささか驚くべき事態と言える。問題の詳細についてGoogleにコメントを求めたが、本稿執筆時点までに回答は得られなかった。
ゲームが読み込まれると、Googleが先ごろ公開したChromeの速度を宣伝する動画とともに、Google検索に関するさまざまな質問が表示される。この質問に正解すると、次の動画を視聴できる仕組みだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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