Googleは米国時間7月2日、「Google Chrome」安定版をアップデートし、「高」レベルの問題に分類されていた脆弱性4件をはじめとする複数の修正を施した。また、開発者版では拡張アイコンのスペースをより大きく作れるよう、インターフェース機能を改良した。
Windows、Mac、Linux向けのGoogle Chrome開発版「6.0.453.1」では、従来のページ管理メニューを、レンチアイコンからアクセスできるカスタマイズ型メニューに統合している。これによって、ツールバー上に拡張アイコン用の余分なスペースが生まれ、削除やコピー、ペースト機能のオプション、ページズーム管理、フルスクリーン表示の切り替えボタンなどが、より見やすくなっている。Windows版のマイナー変更としては、画像をドラッグするとプレビューを表示することと、内蔵のPDFプラグインに対応して印刷する場合はピクセルではなくベクターで印刷する点がある。
Chrome開発版の変更点の説明では、Mac版に関しては同等の機能装備に開発者が取り組んでいるとのみ記載されている。一方のLinux版ではもっと実質的な変更が加えられている。例えば「GNOME Keyring」や「Kwallet」をサポートする実験的なパスワード保管だ。ただしGoogleはユーザーが同機能を安全にテストできるように、まず説明を読むように勧めている。PDFプラグインはLinuxユーザーでも利用可能になったが、初期設定ではないので「about:plugins」から有効化する必要がある。
Windows、Mac、Linux向けのGoogle Chrome安定版「5.0.375.99」では、「高」レベルに分類されたメモリ破損に関する4件を含む脆弱性を修正している。さらに、サンドボックス化された「iFrame」の問題を解消する「中」レベルの脆弱性1件と、モーダルダイアログのクラッシュ、プリントダイアログの干渉、無効な画像クラッシュ、WebGLエラーに関する4件の「低」レベルの脆弱性にも対応した。Googleはまた、Chrome安定版の変更点の説明で、これらセキュリティホールの発見者たちの功労を明示している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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