Googleは、ウェブ上で動作するアプリケーションの競争力をマシンのOS上でネイティブに動作するアプリケーションに対して高める多様な技術の中から、新たに1つの技術への取り組みを開始した。それは、端末のどちらが上方向かという情報を提供するインターフェースである。
Googleの「Chrome」に関するIssue Trackerによると、GoogleのChromeやAppleの「Safari」の基盤となっている「WebKit」ブラウザプロジェクトで、方向認識インターフェースのプラミングの組み込みが進められているという。
この技術によりブラウザは、アプリケーションに対し、コンピューティング端末がどちら向きに持たれているかというハードウェア提供の情報を与えることができる。特にその情報を元にユーザーインターフェースを構築するモバイルゲームにおいては、有用な情報である。例えば、端末を傾けると、それがハンドルになったり、ビー玉が転がる卓上になったりする。
「Firefox」に方向認識サポートを追加する取り組みは2009年に始まっており、Mozillaはこの機能を「Firefox 3.6」に搭載する予定である。
この動きは、ブラウザが実質的にOSになりつつあるという、現在の主要なトレンドを反映したものである。多くのネイティブインターフェースがブラウザで再現されており、ブラウザの処理およびグラフィックス機能を改良するための大規模な取り組みも実施されている。ただし、大きな相違点が1つある。つまり、ブラウザベースのアプリケーションは通常、ネットワーク接続を必要とするという点である。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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