もちろん、瞬時に起動するPCという目標は、長い間掲げられてきたものだが、現時点ではまだ実現していない悲願だ。Windows 7では起動、復帰、シャットダウンの時間が大幅に改善されたが、iPhoneやiPadのようなモバイルデバイスで得られるほとんど瞬時のレスポンスに比べると見劣りしてしまう。
アプリケーションストアに関しては、Microsoftは各コンピュータメーカーが自社のブランド名を付けられるようにすることを計画しているようだ。消費者にとってのメリットとして考えられるものの中には、所有するどのPCでもアプリケーションにアクセスできることが挙げられる。また、パートナーがPC販売から利益を得るチャンスとも説明されている。もっとも、Windowsにとっては「売り上げと連動しない」と記されており、これはMicrosoftが売り上げの一部を受け取る計画ではない可能性を示している。
あるスライドでは、Microsoftが以前ハードウェアメーカーとの会議において、そのようなストアはできるだけ早く開設する必要があると見られている、という意見を聞いたことが示唆されている。とはいえこれは明らかに難しい仕事であり、Microsoftは、ソフトウェアデベロッパー、消費者、パートナー、再販業者、PCメーカー、そして当然Microsoft自身のニーズのバランスをとらなければならない。
またこれらのスライドには、「Internet Explorer 9(IE 9)」のスケジュールも記されており、2010年8月までにはベータ版がリリースされる見込みであることが示唆されている。IE 9のデベロッパープラットフォームレビュー版はすでに数回リリースされているが、それらには重要なユーザーインターフェースやその他の機能が備わっていない。スライドによると、ベータ版は「IEのすべての機能を備えた最初のリリース」となるという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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