InVisageにはもう1つ潜在的な優位性があるという。デジタルデザインマネージャーのMichael Malone氏が同会議で語った。というのも、InVisageの設計は、光がやってくる方向にあまり影響を受けない。これに対し従来のセンサは、光がセンサに対して垂直に到達するときに最もよく機能する。InVisageのアプローチによって、より小さいカメラパッケージを可能にするレンズ設計の選択肢が広がる。そして、携帯電話について誰もが知っているように、薄いものが中に組み込まれる。
このCamera Phone Image Quality(CPIQ)の評点を役立つものにするために重要なことは、携帯電話を販売する企業、主に電話機メーカーや通信業者に、この数字を表示するよう説得することだろう。
Touchard氏は、少なくとも一部の企業が一定の期間、表示すると考えている。
「そういう企業はみな、最初にどこかが動くのを待っている。通信業者から前進することはあまりない。通信業者は、このことをあまり知らないし、他社が表示しなければ、表示したいと思うことはない」(Touchard氏)
もちろん、多くの企業は、自らの電話機のカメラが低い得点であれば、それを表示したいとは思わないだろう。しかしTouchard氏は、品質が高い側の企業が普及の助けになると考えている。また、新規参入企業や、競争上の優位性を誇示しようとする企業にも魅力的な選択肢となるだろう。
そこで、2009年にこの携帯電話の品質の取り組みに加わったGoogleとMicrosoftが重要になるかもしれない。
「GoogleとMicrosoftは、(現在の2大勢力である)AppleとNokiaのために、ハイエンド市場に参入するための競争のさなかにある」とTouchard氏は言う。Googleは画質に特別な関心を持っている。同社の「Google Goggles」プログラムでは、ユーザーが写真を検索クエリとして送信できるが、テキスト認識は低画質の画像ではうまく機能しない。
そして、消費者がカメラの評点を目にするようになれば、いずれ事情に精通し、一部の製品に点数が表示されていないのには何か理由があると気付くほどになるかもしれない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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