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E3が見たゲーム業界--巨大見本市を通して振り返る変遷(第1回) - (page 3)

文:Giancarlo Varanini(GameSpot) 翻訳校正:川村インターナショナル2009年07月16日 07時30分
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E3 1997--メタルギアって何!?

 ロサンゼルスコンベンションセンターのスペースに関する裏交渉の失敗もあり、E3はジョージア州アトランタへと移ることとなった。そこでは、南部の温かいもてなしと焼けつくような6月中旬の暑さが参加者を迎えてくれたが、E3を待ち受けていた変化はそれだけではなかった。過去2回のE3が3種のハードウェアの発表に明け暮れたのに対し、E3 1997の話題はゲームが独占した。そして残念ながら、セガブースの展示のほとんどがファーストパーティータイトルであったことからも伺えるように、セガサターンに対するサードパーティーのサポートの落ち込みは誰の目にも明らかであった。この状況の主だった原因は、セガが次世代機を開発しているといううわさにあった。

 その一方、任天堂とRareはNINTENDO 64向けに強力なワンツーパンチを用意していた。任天堂は「スターフォックス64」を、一方のRareは「ゴールデンアイ007」「バンジョーとカズーイの大冒険」「Conker's Quest」(大幅な手直しを加え、最終的には「Conker's Bad Fur Day」として後日発売)を発表した。興味深いことに、バンジョーとカズーイの大冒険とConker's Questの両作はスーパーマリオ64と似ていることで高評価を得たが、ゴールデンアイ007は当初、「『DOOM』の二番せんじ」という一部のレポートでの反応を払しょくするのに苦労することとなった。さらには、「ゼルダの伝説 時のオカリナ」の初お目見えもあり、リンクがスタルフォスと戦うごくわずかな映像が発表された。

 E3 1997は、PCゲームも驚くほどの活気を見せた年であった。3Dグラフィックカードのメーカー各社にとっては、自社製品だけでなく、「Quake II」や「Hexen II」など、自社製品をサポートしているタイトルすべてを発表する絶好の機会であった。このほか、Valve Softwareが自社の1人称視点シューティング(FPS)に組み込んでいた新作アニメーションと技術を使用している「ハーフライフ」の初期バージョン、「Prey」「Star Wars Jedi Knight:Dark Forces II」「Unreal」そしてもちろん「大刀」まで、多くのシューティングタイトルが発表された。また、Blizzard Entertainmentは、1996年に発表された「Warcraftの宇宙版」とは違う、「Starcraft」の新規改良版を発表した。

E3に度々出現のソリッド・スネークが初登場。 E3に度々出現のソリッド・スネークが初登場。

 いずれにしても、PCであろうとそのほかのプラットフォームであろうと、PlayStation向けに展示されている大量のタイトルの前には分が悪かった。「ファイナルファンタジーVII」「バイオハザード2」「パラッパラッパー」「悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲」「クラッシュ・バンディクー2 コルテックスの逆襲!」「トゥームレイダー2」「コロニーウォーズ」「G-POLICE」。これらはソニーのブースで展示されていたメジャータイトルのほんの一部であったが、これ以外に人々を立ち止まらせる1本のタイトルがあった。そのタイトルこそ、ビデオ上映だけだったにもかかわらず数多くの来場者から「最優秀ゲーム」と評された、初代「メタルギア ソリッド」であった。メタルギア ソリッドのトレイラーには、今ではよく知られているスネークがグレイ・フォックスとオフィスで対峙(たいじ)する場面、そしてメリルとスネークがサイコ・マンティスと遭遇する場面の一部が描かれており、その映像のみで圧倒的なインパクトを残した。このトレイラーはメタルギアとE3をめぐる崇高な伝統のスタートであったが、この出来事が再現されるのはもう少し先の話となる。

E3最優秀コメント:
「われわれの未来を築くのはセガサターンではない」
-Sega of America元社長のBernie Stolar氏

 第2回へ続く(隔週で公開)。

この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ

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