MSバルマーCEOインタビュー--悩みの種は経済問題よりもグーグル - (page 2)

文:Ina Fried(CNET News.com) 翻訳校正:川村インターナショナル、編集部2009年01月14日 07時45分

--PC業界全体が明らかに困難な状況にある中、この業界で急成長している最大セグメントの1つはネットブックです。ネットブックは、テクノロジとビジネスの両面から、Microsoftにとってどういった意味がありますか。またどのような影響があると思われますか。

Ballmer氏:ネットブックでの業績は非常に好調です。ネットブックが出始めた時は、PCと理解されていたのか、それとも別のものと受け止められていたのか分かりませんが、今では小型で安価なPCだと誰もが理解していると考えています。ネットブックに適した「Windows XP」は非常によく売れています。Vistaはネットブックに合わないので、Windows 7はネットブックに適したものになるよう真剣に取り組んでいます。

 ビジネスの観点から、安価なPCではMicrosoftにとって1台当たりの売り上げは少し下がりますが、PC市場全体が拡大する機会であると考えています。

--CESでお話しされていることはすべて、非常に困難な経済情勢に反しています。現在の経済状況はMicrosoftと事業計画にとってどんな意味がありますか。

Ballmer氏:2つの見方があると思います。第1にPC業界の売り上げがどうなるかという点です。売り上げは以前の予測よりも業界全体で低くなるでしょうし、それがMicrosoft、Cisco、(ほかには例えば)Intelに影響します。どの企業も影響を受けるでしょう。

 そうは言うものの、PC業界の革新のスピードは変わりません。この業界の機会も変わりません。したがって、業界の規模を微調整し、適正な大きさにする方法が鍵となります。その方法は売り上げが下がるという事実に適応するため、企業によって意味が異なります。しかし同時に、将来の利益に結びつく研究開発には今後も力を入れていく必要があります。どの企業も計画を話し合うでしょう。Microsoftは現在沈黙の時期にあるため、あまりお話することはありません。

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