Facebookは米国時間3月4日、Googleに6年間在籍したSheryl Sandberg氏を最高業務責任者(COO)として採用することを発表した。これは、人気の高いソーシャルネットワークのFacebookが、シリコンバレーにとどまって急成長を続けるつもりであることを、同地域のIT業界に印象づけるための大きな動きだ。
Facebookの設立者、Mark Zuckerberg氏は数分間の電話取材に応じ、同社でのSandberg氏の新しい役割について語った。
弱冠23歳で最高経営責任者(CEO)を務めるZuckerberg氏は、退職する幹部Owen Van Natta氏の仕事をSandberg氏が単純に引き継ぐわけではないと強調した。その言葉からうかがえることは、Sandberg氏の役割がはるかに広範囲に及ぶだろうということだ。当然ながら、Sandberg氏はさまざまな業務を円滑に進める責任を担うことになるが、おそらくFacebookの若い幹部らと歩調を合わせることも求められるだろう。
Mark Zuckerberg:新COOにSandberg氏を抜擢した理由はまず、当社のさまざまなビジネス業務のすべてを拡大するためです。広告は間違いなくその1つであり、Sandberg氏は広告分野で豊富な経験を持っています。しかし、われわれが今回の人事を行った最大の理由は、Facebookが非常に速く成長していることです。世界中の人々がより効率的に交流することを支援するという当社の目標を達成しようとするなら、世界規模で成長し拡大する組織作りが必要です。こうした経験を持つSandberg氏のような人物は、目標に向けたわれわれの取り組みにおいて素晴らしい資産になるでしょう。
Zuckerberg:Facebook以外にも実に興味深い企業が数多くあり、当社の従業員も入社する前はそれぞれ異なる経験をしてきたことと思います。(Sandberg氏は)実質的に、これまでにGoogleから当社に来た唯一の上級幹部なのです。Yu氏の場合、YouTube買収後のごく短い期間にGoogleに在籍しただけで、Googleでのキャリアが最も長いわけではありません。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」