サンフランシスコ発--耳を澄ませていたら、米国時間10月17日遅くにウォール街から大勢のうめき声が響くのが聞こえたかもしれない。Facebookの最高経営責任者(CEO)が、近い将来に新規株式公開(IPO)を行うという憶測を公式の場で打ち消したためだ。
「将来的に実現しないと言っているのではない。だが、何年も先の話であるのは間違いない」とCEOのMark Zuckerberg氏は語った。
Zuckerberg氏のこの発言は、17日にサンフランシスコで開幕したWeb 2.0. Summitの口火を切るJohn Battelle氏との対話の中で出てきた。
Facebookをめぐる騒ぎの大きさを考えれば、Zuckerberg氏が、(カリフォルニア州のゴールドラッシュが終わってからまだまもない)1875年にオープンしたレトロ調の優雅なPalace Hotelのメインダンスホールに、入りきらないほどの聴衆を集めたのも不思議ではない。
3日間開催されるWeb 2.0. Summitのホスト役の1人であるBattelle氏は、1時間の質疑応答セッション中、Zuckerberg氏を打ち解けさせようと努め、ある程度成功した。だが、Facebookが近い将来に会社を売却するとかIPOを行うという噂について、同社の創設者でもあるZuckerberg氏にコメントさせるという点では、見逃しの三振というところだ。
「さあ、それは何年も先の話だ」とZuckerberg氏は答えた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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