2月15日に百度は2006年通期および、2006年第4四半期の決算を発表した。2006年通期の純利益は前年比で5倍以上の増加となる3億180万元(約46億8000万円)となった。また2006年第4四半期の純利益は前年同期比4倍増となる1億2280万元(19億元強)となった。業績は好調である反面、四半期決算発表後NASDAQの百度の株価は115ドルから107ドルと大きく下がった。株主にとってその業績は期待外れだったから、と米国のフィナンシャル雑誌各誌は分析する。
売り上げの98%は検索結果で表示される広告掲載によるものだ。だが広告掲載の手法は、検索ワードを入力すると、それに紐付けされた広告が検索結果の最上部に表示されるもので、広告を掲載した企業のライバル企業が相手を蹴落とすために大量にクリックする問題が発生している。ライバル企業同士の足の引っ張り合いの結果、クリックした数だけ百度に広告掲載料が入るとあり、中国メディアもこの問題を半年前から提示している。だが中国のリサーチ会社の易観国際によると、広告掲載の問題はこの四半期も未だ解決に至っていないと分析する。
この四半期は、同社の日本進出や、MSN中国との提携、EMIとの正規版音楽の配信で提携などのニュースなどを主に発表した。
日本進出についてだが、同社は1500万ドルを投入し、同社が数年前に既に取得済みの日本のドメイン「baidu.jp」でサービスを展開する。進出の具体的な時期だが、中国メディア数誌では3月下旬に日本での業務が開始するという記事を掲載している。同社の日本進出について、CEOの李彦宏氏は「日本への投資の回収には我慢が必要だ」と2月の投資者向けのスピーチで語っている。
この四半期で「baidu.jp」のサイトは日本進出発表の頃静かに立ち上がり、中国人向けに東京オフィスで働く人材を募集する内容を掲示した。現在同サイトでは、日本のウェブサイトの管理者向けに、同社のBaiduspiderが過剰な負荷をかけたことを謝罪し、Baiduspiderのクローラー負荷を下げたことを報告する内容に変わっている。
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