最大の中国語検索エンジンである「百度(バイドゥ)」が米国時間12月4日、2007年に日本語版サービスを開始する計画を発表した。
スケジュールも具体的なリリース日もまだ明らかになっていないが、バイドゥの最高経営責任者(CEO)Robin Li氏によると、同社は既に6カ月以上前から日本語版検索技術の構築に関する調査を進めてきたという。現在、バイドゥは中国最大の検索エンジンとなっており、ウェブトラフィックを調査するAlexaによると、訪問者数は世界第4位だという。
バイドゥの潜在能力には、米国のベンチャー事業投資家に加え、米国の主要ハイテク企業数社が注目している。たとえば、Intelは4月に提携に乗りだしており、Googleは競合するGoogle.cnを運営する一方でバイドゥにも出資している。これと同時に、GoogleやYahooなどの検索エンジンの中国語版は、バイドゥの強力なライバルともなってきている。バイドゥが、中国国内だけでなくインターネットの盛んな日本へも進出することを決めたのは、このような中国検索市場の競争激化が一因となっている可能性がある。中国では、着実な成長はあるものの、2006年の時点でウェブを利用しているのは13億人の市民のうちわずか1億人に過ぎない。
ただし、バイドゥ日本語版は、日本で開発された技術との競争に直面する可能性が高い。経済産業省では、プロジェクトの時期などは明らかでないものの国産検索エンジン開発の可能性を探っている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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