Y!もOpenID対応、ソーシャルグラフの力とは?

2008年1月21日 14時04分

 異なるSNSやブログサービスのユーザーの関係性(「ソーシャルグラフ」と呼称される)を共通の規格で結びつける動きが盛んです。GoogleがリリースしたOpenSocialはSNSのソーシャルグラフを扱う共通規格でした。そしてもう一つ注目を集めている規格が、インターネットサービスへのログインを共通化する「OpenID」というものです。米Yahooがサポートを発表したことで全世界のYahooユーザー2億4800万人が加わり、合計3億6800万ものインターネットユーザーがOpenID対応アカウントを利用できるようになるとみられます。OpenIDをはじめとした様々な共通規格が一般化するとき、インターネットサービスはどのような姿になっているのでしょうか。パネリストの皆さんのお考えを聞かせてください。


  • 村松竜
    村松竜さん (ジェネラル・パートナー)
    「ログイン」プロセスをあらゆるサイトの画面遷移から「アンバンドル」する試み。
    先輩達は皆失敗してきたし、特にセキュリティに関する突っ込みどころ満載だが、いずれは世界の「誰か」が解決するに違いない。
    では何がサイトに残るのか?という本質的なサービスの提供価値がこれまで以上に問われることに。
    いまや、Aという商品、Bという株価情報、どこのサイトにもある。Aは、A社ECサイトでも、A社の楽天支店でも、アマゾンでも、ヤフオクでも買える。
    Bという株価情報は、ヤフーファイナンスにも、株SNSにも、どこにでも詳しく展開されている。
    ログインという来店ハードルがなくなるとすると、そのサイトにログインするのが面倒だったりID忘れたから、ログインしっぱなしの某サイトで用を足す、という行為により形成されている某サイトの優位性が低くなる。それ以外のプロセスの優位性が勝負となる。つまり、サービス競争ということに。
    テンプレートでさくさく作ったようなサイトではだめだ。ECなら商売の真心や、メディアなら魂のこもった思想・主張・世界観の勝負になる。
    2008-01-21 01:05:18

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