Flickrは新興企業のPicnikとの提携を通じて写真の共有から編集へと機能を拡張する計画だ。その結果、Yahoo傘下にある同サイトの性質が大きく変わることになる。
「現在Picnikとの関係を調整している段階であり、今後数カ月以内にPicnikが利用できるようになるだろう」とFlickrの関係者は米国時間10月19日に語ったが、詳細はコメントを避けた。
提携のニュースは「Web 2.0 Summit」からTechCrunchによって10月19日に報じられた。TechChrunchによるとFlickrはユーザーが編集した写真を自分のアカウントに追加できるようになり、プロアカウントの所有者はオンラインのオリジナルの代わりに使用できるようになるという。
Picnik(本社:シアトル)では、ユーザーが各種の基本的な編集作業ができる。作業メニューには写真の切り取りとサイズ変更、露出、彩度および色温度の変更、エッジのシャープ化、赤目修正、写真の90度またはより小さい角度による回転などがある。複数のアンドゥレベルがあり、編集済みの写真はローカルコンピュータに保存するかFlickr、Facebook、PhotobucketおよびGoogleのPicasaに保存できる。
これらの機能は「Adobe Photoshop」などのフル機能を装備したデスクトッププログラムと比べるとかなり貧弱だが、基本的な画像編集作業は網羅している。しかし、オンライン画像編集サービスはPicnikだけではない。AdobeもPhotoshopのオンライン版を準備しているし、その他の競合企業にはPhixr、Snipshot、Pixenate、FotoFlexer、Wiredness、PikifxおよびFauxtoがある。
写真編集はFlickrにとってサービス分野の大きな転換である。このオプションは、ウェブブラウザで実行可能な作業がますます高度化していることを示しているばかりでなく(一般にリッチなインターネットアプリケーションと呼ばれる技術)、各種機能がデスクトップコンピュータからオンラインサービスへと徐々に移行している事実も示している。
FlickrにとってWeb 2.0 Summitの開催された週は話題の多い1週間だった。同社はまた、印刷機能を改良して一括処理による写真印刷を簡易化するとともに、地理的に配列された写真を表示する新しい機能を追加して、位置情報を含むジオタグ付きの写真をより活用しやすくする計画であると述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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