ネットレイティングスは9月14日、メジャーな写真共有サイトの利用動向調査結果を発表した。
それによると、利用者数が最も多い写真共有サイトは「Yahoo! Japan Photos」(97万5000人)で、前年同月比は78%。2位はYahoo!ブランドの「Flickr」(利用者数63万6000人、前年同月比110%)、3位は「livedoor PICS」(利用者数42万6000人、前年同月比)85%だった。
しかし、1位のYahoo! Japan Photosでも、リーチ(該当月のインターネット利用者における利用者数割合)は2.1%であり、上位3サイトは前年同月比で見ても、大きな成長は見られなかった。
この傾向は米国でも同様で、利用者数は多いもののリーチはそれぞれ「Yahoo! Photos」(1.5%)、「Flickr」(4.8%)、「Panoramio」(0.2%)、「Picasa」(0.3%)であり、写真共有サイトが振るわないのは日本独自の現象ではないとしている。
ネットレイティングスでは、インターネット利用者はどこで写真画像の共有を行っているのかを調べるため、mixiのフォト機能の利用者数調査も行っている。その結果、2007年8月は590万4000人がmixiドメインを利用しており、その約11%にあたる62万5000人がフォト機能を利用していることがわかった。
利用者の割合ではそれほどでもないが、前年同月比で見るとmixiドメイン全体の利用者数は1.3倍になったのに対し、mixiフォト利用者は2.4倍に増加しているという。さらに同社の調査によれば、mixiドメイン利用者に占める女性の割合は55%だが、これがmixiフォト利用者では66%に上昇する。
このことから同社では、SNSの写真共有機能によるユーザーの取り込みが進んでいるとし、またニコンがデジタルカメラの無線LAN機能を利用して写真を共有およびアップロードできる「MyPictureTown」というサービスを提供していることも含め、写真共有サイトサイトは、メーカー自身の動向と共に、独自の発展を遂げていく可能性があるとしている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」