Flickrには、ジオタグ(geotag。写真が撮影された位置情報に関するタグ)付きの写真が4200万ある。Flickrはユーザーにもっとこれを活用してもらおうと取り組んでおり、まもなく最新機能を提供するという。
サンフランシスコで開催されているイベント「Web 2.0 Summit」で10月19日、Flickrの共同設立者Stewart Butterfield氏は2つの新機能を紹介する計画だ。この2つの新機能は数週間以内にリリースとなる予定という。1つ目は、Flickrの最新の地図ページで、ユーザーはこれを利用して、特定の場所で撮影された写真を見ることができる。2つ目はまったくの新機能となる「Places」機能で、ユーザーは特定の地域を探索できる。カタログにはすでに、7万以上の地域があるという。
現在のジオタグは決してよく使われているとはいえないが、Flickrの新機能により、ジオタグの現状が多少変わるだろう(私の場合、標準時間帯の問題が解決されると、ジオタグがずいぶんスムーズに使えるようになったが)。
Flickrの現在の地図インターフェースでは、数字が入ったピンクの丸印が地図上に表示される。丸印内の数字は、その位置情報のタグをつけた写真がアップロードされている数を示す。新しい地図インターフェースでは、この丸印がなくなり、その地域の写真を表現するのに共通して使われているタグが利用される。
Butterfield氏によると、たとえば、「London」のように地名をつけたタグを表示する地域もあれば、「San Francisco Bay to Breakers」のように一時的によくアップロードされているイベントに関連したタグも表示されるという。メインページとなる世界地図にたくさんの文字は入らないが、ユーザーはボタンをクリックすれば新しい情報を見ることができる。
「これまでのインターフェースは遅く、分かりにくかった。このようなユーザーインターフェースでは、ユーザーは写真を利用したページ付けという概念を理解できない」とButterfield氏。
FlickrのエンジニアDan Catt氏によると、現在は世界地図レベルでタグインターフェイスが表示されるが、段階的に地域のビューに分散させていくという。
Placesページでは、都市別にパッケージした写真を見ることができる。地図ページにあるリンクをクリックすると、ユーザーはその付近の地域ページにとび、ユーザーがクリックしたタグを表示する。このページでは、その都市で撮影された最新の写真が表示される。そのほかにも、その地域をよく撮影しているフォトグラファー特集や、人気のある最新のタグもあり、その地域の新しいカテゴリの写真を表示できる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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