富永康信(ロビンソン)
2006/10/13 11:00
高度なインターネットビジネス開発のノウハウで、インキュベーションのプロ集団を標榜するネットエイジグループは、1998年の創業以来、ネットビジネス界に数多くの才能を送り出してきた。代表の西川潔氏が「ネットビジネスの梁山泊」と自己評価するほど、数多くのベンチャーやスタートアップに投資・支援してきたが、それらは現在のWeb 2.0ビジネスとぴたりと符合する。CNET Japan Innovation Conference 2006 Autumnで行われた 講演では、同グループで提供されつつあるホットな技術と、これまでのWeb2.0的投資ポートフォリオが数多く紹介された。
「Web 2.0ビジネスの戦略と取り組み」と銘打った本講演では、同社および同グループ各社で提供される新サービスが次々と報告された。まず、同社の代表取締役社長の西川潔氏が登壇し、グループ企業群としての位置づけを示した。
「1998年の創業以来、当社は約8年間に渡り、インターネットビジネスとファイナンス・インキュベーション事業において、自主企画で24件の事業サービスを立ち上げ、さらに40以上のスタートアップへの投資、18の事業をスピンオフするなど、ネットビジネスを次々に立ち上げてきた」と語る西川氏は、事業開発チームのみならず、技術開発チームも社内に抱え、両者のコラボレーションでネットビジネスを実現させてきた過程を強調する。
ここ数年のトレンドであるWeb2.0に関わる同社の取組みとしては、CGM(Consumer Generated Media)にコンテンツマッチ広告を挿入してロングテール広告による収益を得ることを基本事業としている。そのために、独自の日本語解析技術に基づくコンテンツマッチ広告エンジンの「Trend Mach」をさまざまなサービスへ供給し、他社サービスも含めたCGM型サービスネットワークを拡充していくという。
その後、同グループ企業におけるWeb2.0的サービスが順次紹介された。最初に登壇したのが、ネットエイジの執行役員で、RSS広告社の代表取締役社長を兼任する田中弦氏。RSS広告社は、05年5月に世界初のRSSフィード内コンテンツマッチ広告配信を開始した企業として知られる。前述のTrend Machを用いたコンテンツマッチ広告プロバイダとして、法人70社、個人2万人の参加メディアを誇る。現在では、RSS/ATOMフィードのみならず、ブログやWebサービス、アフィリエイトなどへのロングテールの空きスペースへアドネットワークを提供しているという。
同社のRSSフィード広告では、記事単位でタイトルや文章を日本語解析するため、通常のページ単位のコンテンテンツマッチよりも適合度の高い広告を細かく挿入することができる。さらに、アフィリエイトの検索エンジンでは、単語や文章を日本語解析し、記事にマッチした関連商品を検索。商品の大きさや背景色なども自由に変更でき、広告タグをコピー&ペーストで簡単に貼り付けられるという。
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