わたしは長年の間に、自分のキャリアに悪い影響を与えるミスを犯した、近しい友人や同僚を何人か見てきた。わたし自身が犯したミスもある。この記事では、明らかな失態(命令に従わない、業績が上がらない、その他の職業人としての自殺行為)については扱わない。むしろ、知らず知らずのうちに自分のキャリアを傷つけている行為を挙げていくことにする。
1.間違ったイメージを与えている
鏡の中の自分を見て、世の中に対してどんなイメージを与えたいか、自問自答してみるといい。もし勇気があるのなら、真の友達に正直に思うところをたずねてみてもいいだろう。自分に見えているものと、他の人が見ているものは、次にように違うかも知れない。
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デスクが散らかっている → 整理が出来ない
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靴が磨かれていない → 細部に目が行き届かない
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他人の邪魔をする → 他の人の言うことを聞いておらず、忍耐が足りない
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清潔でない → だらけている
また、誤ったボディランゲージは、誤ったメッセージを発信する場合がある。椅子に前屈みに座っていると、他人にはあなたは疲れていて、野心に乏しいと思われるかもしれない。
2.黙っているべきときに要求している
黙っているのが最善の行動だという状況は多い。
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異動を希望する:そもそもあなたが少しでも役に立つ人材であれば、上司は部署を変わりたいと聞いても喜ばないだろう。わたしは、そういう場面を何度も見てきた。優秀な人材がより明るい展望を望んでいることをそれとなく示す。それで異動されなければ(異動されることはほとんどないのだが)、上司は警戒するようになる。キャリアに傷が付くだけでなく、職自体が危うくなることもある。
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給料の値上げを求める:経済状況が悪い時期に給料の値上げを積極的に要求することは、不適切だと思われれる可能性がある。上司は各人違うので、上司の考え方を知ることは、自分が相応しいと思う給料への値上げを求めるべきかどうか判断するための材料となるだろう。もし確信がなければ、自分にそれだけの価値があると示すことに集中して、黙っている方がいいだろう。
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許可を求める:上司にとっては、始終許可を求めてくる部下を持つのは煩わしいと感じられる場合がある。上司はあなたを、責任を取ろうとせず、リーダーシップスキルに欠ける部下だと考えるかも知れない。
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許しを求める:許可を求めるよりは、謝って許しを求める方がいいかもしれない。ただし、それよりは責任を取る方がいい。