3200万画素の前面カメラはまずまずの自撮り写真を撮ることができるが、このカメラでも、画質に一貫性がなく、明るい太陽光が原因でレンズフレアや空の白飛びが発生することもあった。納得のいく写真が撮影できるまで、何度か試さなければいけなかった。それは、筆者の髪の毛のせいだけではない。
Zenfone 10のカメラに感銘を受けることはなかった。写真撮影を特に重視している人の場合、間違いなく、このスマートフォンは検討対象にならない。だが、次の休暇のときに、プールの周りで遊ぶ子どもたちの鮮やかな写真を撮りたい、というくらいだけなのであれば、おそらくZenfone 10で何も問題はないはずだ。
外出先で問題なくゲームをプレイできる十分な性能を備えた小型スマートフォンを探している人にとって、その選択肢は近年、ますます少なくなっている。手がそれほど大きくないユーザーでも使えるデバイスにハイエンドのチップが搭載されているというのは、新鮮なことだ。
Zenfone 10のプロセッサーのパフォーマンスは優れており、バッテリー持続時間もまずまずだが、いくつかの重要な点で残念に感じる部分がある。特にカメラのパフォーマンスは期待外れだった。また、ASUSが提供するサポート期間は競合他社よりも短く、Zenfone 10の価格が比較的高いことを考えると、その点は残念だ。
6インチ以下のサイズを最も重視しており、カメラの性能を気にしないのであれば、Zenfone 10は間違いなく検討する価値のあるスマートフォンだ。だが、「Pixel 7a」などのスマートフォンは、サイズが少しだけ大きくなるとはいえ、全体的により優れた体験を、より低価格で提供する。
米CNETのレビューチームがテストするすべてのスマートフォンは、実生活で実際に使って試される。スマートフォンの機能を試したり、ゲームをプレイしたり、写真を撮影したりするほか、画面の明るさやシャープさ、鮮明さを調べる。本体のデザインや造りを分析し、耐久性を確かめ、防水性能のIP等級の有無も確認する。さらに、「Geekbench」や「3DMark」などの標準化されたベンチマークツールを利用するほか、インターフェースの操作、高解像度での動画撮影、グラフィック負荷の高いゲームの高リフレッシュレートでのプレイといった米CNET独自のテストを実施することで、プロセッサーのパフォーマンスを極限まで試している。
すべてのカメラについて、明るい太陽光から暗い屋内のシーンまで、さまざまな条件でテストする。ナイトモードやポートレートモードなどの特別な機能を試し、同じ価格帯の競合スマートフォンとその結果を比較する。また、スマートフォンを日常的に使用してバッテリー持続時間をチェックするほか、一連のバッテリー消耗テストも実施する。
5Gのサポート、衛星接続、指紋および顔認証のセンサー、スタイラスのサポート、急速充電の速度、折りたたみディスプレイなど、有用な追加機能も考慮に入れる。これらすべての要素と価格のバランスを考えた上で、(価格がいくらであれ)対象のスマートフォンにそれ相応の価値があるかどうかを判断する。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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