「Android 13」ではハンドオフ(使用中のコンテンツをデバイス間でシームレスに引き継ぐ機能)が改善されたが、通話についてはどうだろうか。Rahman氏が発見したコード文字列から判断すると、Android 14では、Androidデバイス上の通話をシームレスに別のデバイスに渡すことができるようになる可能性があるという。
これは、Appleのデバイスでは何年も前に実現している機能だ。それを考えると、スマートフォンからタブレット、ウェアラブルからテレビまで、Androidおよび「Wear OS」が稼働しているデバイスすべてにGoogleが同じ機能を組み込むのも理にかなっているだろう。
2022年秋、メーカー各社のデバイスの相互運用を容易にするスマートホーム標準規格「Matter」がリリースされ、GoogleもAndroidおよび「Nest Thermostat」デバイスに関して、Matterに対応させるアップデートを発表した。Matterプラットフォームに対応した新しいデバイスはまだそれほど発表されておらず、今はAmazonやAppleの既存のデバイスもアップデートされてMatterに対応するのを待っている段階だ。だが、その間に、スマートホーム機器のセットアップがずっと簡単になることを期待している。
「Android 12L」は、Androidから分岐した初のOSであり、タブレットや折りたたみ式デバイスの大型画面を使いやすくし、ユーザーエクスペリエンスを改善することを目的としている。その機能向上は、メインであるAndroid自体にも部分的に導入されているが、折りたたみの大型画面をもっと活用した操作や機能を見てみたい。
巻き取り式のスマートフォンはまだしばらく実現しないだろうが、フレキシブルディスプレイのプロトタイプは毎年「CES」で披露されており、中には、クラムシェルや「ブック」型を超えた新しい折りたたみ式のコンセプトも登場している。Googleが、有望な機能やユーティリティを実際に提供するという形で、次世代のスマートフォンデザインに備えているところをぜひ見てみたい。現状では、フレキシブルディスプレイや拡張ディスプレイを備えたデバイスを試そうと思わせる動機が、あまりない。
そういった現状も、Google初となる折りたたみ式スマートフォン「Pixel Fold」がリリースされれば変わる可能性がある。Googleが、その新型デバイスに合わせて画期的なソフトウェアを用意しているとしたら素晴らしいし、それに伴って、折りたたみ式デバイスの全体的な水準が上がることも期待したい。
Google以外の端末にも、最新バージョンのAndroidを前年よりも早く搭載してほしいというのは、Androidユーザーの長年の希望だ。サムスンは、最新バージョンのリリースから数カ月以内という早期のアップデートを進めているが、Motorolaなどのメーカーではアップデートが年を越してしまう。こうした後れが短縮されることを、特にアップデートが後回しになりがちなローエンド端末については、期待したいところだ。
また、Pixel限定の機能を、もう少し他のAndroid端末にも広げてほしいという要望もある。確かに、「消しゴムマジック」は、ストレージサービス「Google One」を契約すれば他社デバイスでも利用できるようになった。「Tensor」プロセッサーを搭載しているGoogleスマートフォン以外では効果が下がるのだが、それでもやはり、この機能は標準でGoogle以外のデバイスでも使えるようになってほしい。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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