「Android 14」に期待すること--AI機能から折りたたみ式デバイス対応まで

David Lumb (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2023年04月28日 07時30分

 「Android」の次期大型アップデートとなる「Android 14」は、2023年の後半にリリースされる見込みだ。開発者から小出しにされた情報とベータ版のおかげで、アップデートの内容がどうなるか、概要は見えてきた。だが、その全容が明らかになれば、これまでお目にかかったことのない機能も登場する可能性が高い。ぜひ実現してほしいアップデート内容をまとめてみた。

Android 14のロゴ
提供:Nelson Aguilar/CNET

 これまでに、Android 14のプレビュー版とオープンベータ版ですでに明らかになっている点もある。新しいスワイプジェスチャー、「PlayStation 5(PS5)」用「DualSense」コントローラーのサポート、アプリのカスタマイズ機能の追加、複数アカウントに向けたアプリのクローン機能などだ。どれも重宝しそうだが、Android OSの次期メジャーアップデートで、これ以外にどのような機能が予定されているのか、Googleから発表があるまで詳しいことは分からない。

 詳細は、5月に開催予定の開発者会議「Google I/O 2023」で分かるだろうし、秋になれば、同社のスマートフォンの次期モデルとされる「Pixel 8」および「Pixel 8 Pro」と併せて全貌が明らかになるはずだ。それまでの間は、次世代のデバイスに搭載される機能やテクノロジーなども含めて、Androidに追加されたら最高だと思うアップデートを想像するしかない。

 競合他社が人工知能(AI)をソフトウェアに組み込んでくることは明らかなので、Androidが同じ道をとる見込みは高い。だが、他にも可能性はいろいろあり、ウェアラブルや折りたたみ式といったデバイスの連携なども考えられる。

 以下に、Android 14で特に望むアップグレード内容を挙げてみた。

AIによる機能向上

 Googleが「ChatGPT」によっていくぶん不意打ちを受けたことは秘密でも何でもない。同社は「code red(緊急事態)」を宣言し、AIツールの社内開発を急いでいると報じられている。Microsoftが、自社の「Windows 11」からサードパーティーのスマートフォン用仮想キーボード「SwiftKey」まで、さまざまなものに「Bing」のAIを組み込みつつあることを踏まえると、AndroidでもさらにAIの統合が進むものと予想される。

 AndroidでAIが活躍しそうな場面は多い。GoogleのAIである「Bard」に速やかにアクセスして、ランダムな質問への答えを出力するといった機能もその1つだ。「Googleアシスタント」の特に優れた機能群を利用して、音声ではなく文字を介してユーザーのニーズに応えられれば、Android OSのコンシェルジュともいえる機能を果たせるかもしれない。

ヘルスケア、ウェアラブルデバイスのデータの統合

 Googleは2022年のGoogle I/Oで、個人のウェルネスの中枢となる「ヘルスコネクト」を発表した。フィットネスやアクティビティに関するデータを複数のアプリから1カ所に集約し、その情報をアプリ間で共有するという仕組みで、ワークアウトが、実行中のアプリだけではなく、さまざまなアプリに反映されることになる。ヘルスコネクトはまだベータ版だが、Android 14では正式版として統合されることに期待したい。

 フィットネスやウェルネスのアプリ側がヘルスコネクトに対応している必要があり、現状ではヘルスコネクトアプリもユーザーが手動でダウンロードしなければならないので、Android 14でこの機能を統合する道のりは容易ではない。AndroidコードアナリストのMishaal Rahman氏は、Googleがそのような統合を計画しているかもしれないと推測している。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]