例えば、Android 13では、Googleの「Material You」インターフェースのカラーオプションが拡充され、「メッセージ」アプリでRCSグループチャットのエンドツーエンド暗号化がサポートされた。さらに、プライバシー保護が強化され、例えば、アプリに写真ライブラリー全体ではなく、一部の写真のみへのアクセス権限を付与できる機能などが追加された。
Android 14について、これまでに分かっていることから予想すると、Googleは電力効率やプライバシー、アクセシビリティーに関連する改善を施すことで、引き続きそうした機能を強化していくように思える。5月に開催予定のGoogle I/O開発者カンファレンスで、より詳しいことが明らかになるだろう。
Googleは、発表予定の「Pixel Tablet」で、タブレットに新たなアプローチを採用しようとしている。具体的には、スピーカーを内蔵した充電ドックが用意され、ドックにセットすると、Pixel Tabletを「Nest Hub」のように使用できるようになる。
同社はPixel Tabletについて詳細を明かしていないが、前回の2022年10月のPixelイベントで、いくつかの情報を発表した。スピーカー内蔵ドックの他に、磁器に着想を得たナノセラミックコーティングが施されることや、Pixel 7およびPixel 7 Proと同じTensor G2プロセッサーが搭載されることも発表された。
Googleは、Pixel Tabletを2023年に発売する予定だと発表したが、具体的な時期については明かしていない。Google I/Oで、あるいは同社が例年、Pixel製品の発表イベントを開催する秋頃に、詳しい情報が発表されるはずだ。
ChatGPTのヒットを受けて、2023年には、生成系AIをあらゆる場所で見かけるようになった。Googleの製品も例外ではない。同社は、AIを活用した検索チャットボットであるBardのほか、下書きの作成や電子メールのリライトを支援する、「Gmail」および「Googleドキュメント」向けの新しいAI機能をすでに発表済みだ。
しかし、2023年のGoogle I/Oカンファレンスでは、AIを中心に取り上げるのではないかとわれわれは予想している。同社がMicrosoftや他のライバルに後れを取らないように努めていることを考えると、なおさらだ。The New York Timesによると、ChatGPTの登場を受けて、Googleは2022年12月に「code red(緊急事態)」を宣言したという。したがって、同社がAI分野における自らの権威を示す機会としてGoogle I/Oを利用したとしても、不思議ではないだろう。
AIは、これまでもGoogle I/Oで重要なテーマとして扱われてきた。例えば、同社は2022年、自動化(動画の自動翻訳および文字起こしなど)を改善することや、Google検索をアップデートして、テキストと画像を組み合わせた質問によりうまく対応できるようにすることについて語った。AIを組み込んだことで、MicrosoftのBingが大きな注目を集めているため、Googleも、Google I/OのプレゼンテーションでAIと検索を中心に据えてくる可能性は高い。
Googleは今後の「Pixel Watch」の計画について、まだ何も語っていない。リークやうわさもあまりない。だが、GoogleのPixelスマートフォンは、「Apple Watch」やサムスンの「Galaxy Watch」といったPixel Watchの最大のライバルたちと同じように、1年に1回のペースで新型モデルが発表されているので、そのリリーススケジュールがPixel Watchに適用されても不思議ではない。
Pixel Watchの現在の方向性を基に予想すると、後継機種でも、おそらく同じ円形のデザインが採用されるはずだ。Google I/Oで詳細の発表が期待される「Wear OS」の最新バージョンが搭載される可能性もある。筆者は、バッテリー持続時間が改善されることや、ワークアウトの自動検出など、健康およびフィットネス関連の追跡機能がいくつか追加されることも期待している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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